
LINE公式アカウントを顧客との継続的なコミュニケーションに活用するには、まず友だちを増やし、メッセージを届けられるユーザーとの接点を広げていくことが重要です。
友だちを増やす方法には、Webサイトや店舗など既存の顧客接点を活用する方法から、LINEログインやLINE通知メッセージ、友だち追加広告など、さまざまな選択肢があります。
本記事では、LINE公式アカウントの友だちを増やす9つの方法を紹介します。さらに、ターゲットリーチを増やし、獲得した友だちとの接点をその後の成果につなげるためのポイントも解説します。
LINE公式アカウントの友だちを増やす9つの方法
LINE公式アカウントの友だちを増やす方法はさまざまです。Webサイトや店舗など、すでにある顧客接点を活用する方法から、広告を活用して新しいユーザーとの接点をつくる方法まであります。
まずは、今回紹介する「LINE公式アカウントの友だちを増やす9つの方法」について、主な接点や対象となるユーザー、どのような場合に適しているのかを整理しました。
| 友だちを増やす方法 | 主な接点 | 対象ユーザー | こんな場合におすすめ |
| 友だち追加ボタン・URL | オンライン | Webサイト訪問者・メルマガ購読ユーザーなど | Webサイトなど、すでにある顧客接点から友だち追加を促したい |
| QRコード・LINEタッチ | オフライン | 来店客・イベント参加者 | 店舗やイベントで友だち追加を促したい |
| クーポン | オンライン・オフライン | Webサイト訪問者・来店客など | 特典をきっかけに友だち追加やブロック解除を促したい |
| ポップアップ | オンライン | Webサイト訪問者 | Webサイト訪問者に、目につきやすい表示で友だち追加を促したい |
| LINEログイン | オンライン | 会員登録・ログインするユーザー | 会員の友だち追加とID連携を促したい |
| LINE通知メッセージ | オンライン | 電話番号を保有している顧客 | 電話番号を保有する顧客の友だち追加を促したい |
| LINEデジタル会員証 | オフライン | 来店客・イベント参加者 | 店舗での友だち追加や会員化・ID連携を促したい |
| 友だち追加広告 | オンライン | 商品・サービスへの関心が見込める新規ユーザー | 親和性が見込める新しいユーザーとの接点を増やしたい |
| プロモーションスタンプなど | オンライン | 幅広いユーザー | 認知を広げながら、短期間で大規模に友だちを増やしたい |
友だち追加ボタン・友だち追加URLを活用する
Webサイトやメルマガなどさまざまな顧客との接点で、LINE公式アカウントを開設していることを周知することが大切です。
ユーザーが訪れる自社のWebサイトやECサイト上のさまざまな場所に友だち追加の導線を設置します。
- Webサイトのヘッダー・フッター
- 商品詳細ページ
- 購入完了ページ
- 会員登録完了ページ
- マイページ
- キャンペーンページ
設置する際は、ユーザーが「友だち追加しておきたい」と感じるタイミングと理由を添えるのがおすすめです。
たとえば商品詳細ページなら「再入荷情報をLINEで受け取る」、購入完了ページなら「購入後のお知らせをLINEで受け取る」といったように、そのページを訪れているユーザーに合ったメリットを提示しましょう。
「友だち追加でクーポン」だけでなく、LINEでつながることで得られる利便性まで考えると、継続的な関係づくりにもつながります。
LINE Official Account Managerの「友だち追加ガイド」では、友だち追加用のQRコードやURL、Webサイトに設置できるボタンなどを発行できます。
店舗などオフラインの顧客接点から友だち追加を促す
実店舗やイベントなど、顧客と直接接点を持てる場所も、LINE公式アカウントの友だちを増やす重要な機会です。
店頭POPやレジ周辺、テーブル、レシート、商品パッケージなどに友だち追加用のQRコードを設置し、その場で友だち追加できる導線をつくります。
- 店頭POP
- レジ周辺
- テーブル
- レシート
- 商品パッケージ
- チラシ
- イベント会場
QRコードを設置する際は、顧客がスマートフォンを操作しやすいタイミングに、友だち追加する理由とセットで案内することが大切です。
たとえば飲食店であれば、注文を待っている時間にテーブル上のPOPから案内する、小売店であれば会計時に「友だち追加で次回使えるクーポンを受け取れます」とスタッフから案内するなど、店舗での顧客行動に合わせて導線を設計します。
また、QRコードは「LINE公式アカウントはこちら」とだけ案内するのではなく、「新商品のお知らせをLINEで受け取る」「会員証をLINEで表示する」など、読み取った先で何ができるのかを具体的に示すことも大切です。

店舗スタッフから案内する場合は、案内方法をスタッフごとに任せるのではなく、声かけするタイミングや案内内容をあらかじめ決めておくと、店舗全体で継続して取り組みやすくなります。

さらに、QRコードを読み取る操作そのものを簡略化したい場合は、「LINEタッチ」を活用する方法もあります。NFCタグにスマートフォンをかざすだけで、LINE公式アカウントのプロフィールやクーポンなど、指定したページを表示できます。
クーポンを活用して友だち追加を促す
LINE公式アカウントのクーポンは、ユーザーがクーポンを獲得する際、友だち追加(またはブロック解除)が必須となっているため、友だち追加やブロック解除を促す手段としても有効です。
クーポンを活用する際は、友だち追加を促す場所やタイミングに合わせて、ユーザーにとって魅力的な特典を設計することがポイントです。
店舗であればその場で使えるクーポン、商品購入後であれば次回購入時に使えるクーポンなど、顧客との接点に合わせて内容を工夫するとよいでしょう。
ポップアップでWebサイト訪問者に友だち追加を促す
ポップアップとは、Webサイトを訪れたユーザーが一定時間ページを閲覧している、特定の位置までスクロールしているなど、商品やサービスにある程度興味を示しているタイミングで「LINEで診断」や「LINEで新着情報をお届け」などの訴求を表示するポップアップです。

Webサイトを訪れたユーザーが、商品やサービスに興味を持っていたとしても、その場ですぐに購入や申し込みに至るとは限りません。そのままWebサイトを離脱してしまえば、再び接点を持つことが難しくなってしまいます。
そこで、離脱する前のポップアップからLINEの友だち追加を促すことで、Webサイトへの訪問を一度きりの接点で終わらせず、その後のコミュニケーションにつなげる接点をつくることができます。
LINEログインで会員登録・ログイン時に友だち追加を促す
ECサイトや会員サイトを運営している場合におすすめなのが、LINEログインの活用です。「LINEログイン」はソーシャルログインのひとつで、LINEのアカウントを利用してサイトへのログインや会員登録ができる機能です。

LINEログインを活用した会員登録・ログインフローでは、会員登録と同時に友だち追加(自動友だち追加)とLINEのID連携を完了できます。
クーポンなど一時的なインセンティブをきっかけとした友だち追加とは異なり、会員登録やログインという自然な流れの中で、会員を中心にID連携済みの友だちを増やせるのが特徴です。会員情報とLINEアカウントが紐づくため、その後のCRM施策に活用できる顧客基盤も整えられます。
事例)コンタクトレンズ通販のレンズダイレクトでは、LINEログインの活用で月間新規友だち追加数が約1,000人から約3,500人に増加し、その70%はLINEログイン経由でした。LINEのID連携率も75%に達し、LINE経由の売上比率は2.8%から17.7%へ拡大しています。
友だちを増やすだけでなく、ID連携率も高めることでその後のCRM活用まで見据えた顧客接点をつくりたい場合に検討したい方法です。
LINE通知メッセージをきっかけに友だち追加につなげる
LINE通知メッセージとは、企業が保有する電話番号とLINEに登録されている電話番号が一致した場合に、LINE公式アカウントの友だちではないユーザーにもメッセージを送れる仕組みです。

通販・テレビショッピングなど電話での注文が多いサービスのほか、人材、保険、予約サービスなどでは、顧客の電話番号は保有しているものの、電話がつながりにくかったり、メールアドレスを取得していなかったり、メールを送っても十分に見てもらえなかったりと、その後のコミュニケーションに課題を抱えるケースがあります。
LINE通知メッセージを活用すれば、こうした顧客に、荷物の配送予定や注文完了、予約・面談のリマインドなど、ユーザーにとって必要性の高い情報をLINEで届け、その通知をきっかけに友だち追加につなげることができます。
事例)プロ向け工具販売のビルディでは、LINE通知メッセージと自動友だち追加の導入により、半年で友だち約15,000人を新規獲得しました。直近3か月間に追加された友だち6,109人のうち、通知メッセージ経由が2,701人(約44%)、LINEログイン経由が1,853人(約30%)を占め、この2つの経路だけで新規友だちの74%を占めています。
事例)アパレルECのnairo departmentでも、LINE通知メッセージを受け取ったユーザーの約30%が友だち追加につながっています。
LINEデジタル会員証でオフライン接点を友だち追加につなげる
LINEデジタル会員証とは、LINE上で表示・利用できる会員証です。ユーザーは専用アプリをダウンロードすることなく、普段使っているLINEから会員証を提示できます。
店舗では、QRコードの読み取りなどを起点に、その場で手軽にデジタル会員証を発行し、来店客をLINE公式アカウントの友だちにつなげられます。
また、会員証の発行フローに会員登録やLINEのID連携を組み込むことで、オフラインで接点を持った顧客とのデジタル上の接点をつくることができます。

LINEデジタル会員証を活用する際は、店舗の接客時間や会員登録に必要な情報量などに応じて、その場で本会員登録まで完了してもらう方法と、まずは簡易的な会員証を発行して、後から本会員登録へつなげる方法があります。
たとえばPOLAでは、店頭でQRコードの読み取りやNFCへのタッチから友だち追加を促し、LINE公式アカウントから会員登録へ誘導しています。会員登録とLINEのID連携が完了すると、LINEからデジタル会員証を表示できる仕組みです。
一方、スポーツ用品のミズノでは、接客時間の短いレジ前やスポーツイベント会場でも利用しやすいよう、個人情報を入力せずに仮会員証を発行し、同時に友だち追加できる仕組みを導入しています。その後、LINEログインを活用して本会員登録とID連携につなげます。
このように、店舗でどこまで登録してもらうかは、顧客体験や店舗オペレーションに合わせて設計することがポイントです。
友だち追加広告で新しいユーザーとの接点を増やす
自社が持っている顧客接点だけでは友だち数を伸ばしにくい場合は、「友だち追加広告」を活用して、自社のWebサイトや店舗をまだ利用していないユーザーへアプローチする方法があります。
「友だち追加広告」とは、LINE広告の配信機能「友だち追加」を、LINE公式アカウントの管理画面から簡単に出稿できる機能です。
広告を通じて、自社のWebサイトや店舗をまだ利用していないユーザーにもLINE公式アカウントを知ってもらうことができます。
既存の顧客接点からの獲得がある程度できていて、さらに新しいユーザーとの接点を広げたい場合に検討したい施策です。
スタンプ・LINEポイントを活用して大規模に友だちを増やす
短期間で多くのユーザーとの接点をつくりたい場合は、LINEプロモーションスタンプなどの広告商品を活用する方法があります。
LINEプロモーションスタンプは、企業がユーザーに無料または条件付きでスタンプを提供できる広告商品です。スタンプのダウンロードをきっかけにLINE公式アカウントの友だち追加を促せるほか、ユーザー同士のトークでスタンプが使われることで、ブランドや商品の認知拡大も期待できます。
幅広いユーザーへのリーチに適したものや、対象を絞って配布するもの、自社のWebサイトや商品などから配布するもの、ID連携など指定した条件の達成を促すものなど、目的に応じた複数のプランがあります。
また、LINEポイントをインセンティブとして、友だち追加などのアクションを促す広告商品もあります。
こうした施策は、これまで自社との接点がなかったユーザーも含め、幅広い層にアプローチし、短期間で多くの友だちを獲得したい場合に適しています。一方で、実施には一定規模の広告予算が必要となるため、大規模な友だち獲得や認知拡大を目的とする場合に検討したい施策です。
LINEポイントAD|LINEヤフー for Business
LINE プロモーションスタンプ|LINEヤフー for Business
友だち追加のきっかけによって、自社との関係性や関心度は異なる
ここまで、LINE公式アカウントの友だちを増やす9つの方法を紹介しました。
友だちを増やす際に押さえておきたいのが、友だち追加のきっかけによって、自社との関係性や商品・サービスへの関心度が異なるという点です。
たとえば、スタンプをきっかけに初めて自社を知ったユーザーと、商品購入後にLINE公式アカウントを友だち追加したユーザーでは、友だちになった時点での関係性が大きく異なります。
そのため、単純に「何人の友だちを獲得できたか」だけで施策を比較するのではなく、「誰と、何のためにつながりたいのか」から友だち獲得施策を考えることが重要です。
すでにある顧客接点を友だち追加につなげる
友だち獲得の方法は、「友だちになる前に自社とどのような関係にあるか」という観点から、以下に整理できます。
- すでに自社と接点のあるユーザー
- 商品・サービスへの関心が見込める新しいユーザー
- まだ接点のない幅広いユーザー
Webサイトへの訪問、商品購入、会員登録、店舗への来店など、すでに何らかの接点を持っているユーザーは、商品・サービスを認知していたり、購入・来店といった行動を起こしていたりします。そのため、比較的コンバージョンに近いユーザーとつながりやすく、友だち追加後も購入や再購入、再来店など、次の行動につなげやすいのが特徴です。
まずは、Webサイトへの訪問者や購入者、会員、店舗への来店者など、すでにある顧客接点で友だち追加の機会を取りこぼしていないかを確認してみましょう。
友だち追加経路から、ユーザーの属性や興味・関心を捉える
友だち追加のきっかけが異なれば、友だちになったユーザーの属性や興味・関心も異なります。
たとえば、店舗で友だちになったユーザーは、その店舗を利用している、あるいは来店するほど商品・サービスへの関心があるユーザーと考えられます。商品購入後に友だちになったユーザーであれば、すでに購入経験のある顧客です。イベントで友だちになったユーザーなら、そのイベントのテーマや紹介された商品・サービスに関心を持っている可能性があります。
一方、プロモーションスタンプなどをきっかけに友だちになったユーザーには、それまで自社の商品やブランドとの接点がなかったユーザーも多く含まれます。
このように、友だち追加経路は、そのユーザーが「どのような人で、何に関心を持って友だちになったのか」を知る手がかりになります。
そのため、友だち追加数だけでなく、どの経路から友だちになったのかを把握できるようにしておくことも重要です。追加経路に応じて配信内容を変えたり、その後のクリックや購入などの反応を確認したりすることで、友だち獲得とその後のコミュニケーションの両方を改善できます。
友だち数だけでなく「ターゲットリーチ」を増やす
LINE公式アカウントで友だちを増やす際は、友だち数だけでなく、実際にメッセージを届けられるユーザーがどれだけいるかにも注目することが重要です。
その指標のひとつが「ターゲットリーチ」です。ターゲットリーチとは、友だち数からブロックしているユーザーなどを除いた、性別・年代・エリアなどのみなし属性を推定できるユーザー数を指します。
ターゲットリーチ = 友だち数 − ブロック数 − みなし属性不明数
そのため、ターゲットリーチを増やすには、新しい友だちを獲得して母数を増やすことに加えて、友だち追加後のブロックをできるだけ抑えることが重要です。
たとえば、LINEプロモーションスタンプなどを活用して短期間で多くの友だちを獲得した場合、インセンティブを目的に追加したユーザーも含まれるため、その後一定数がブロックすることもあります。一方、友だち追加数が大きく伸びれば、ブロックが発生してもターゲットリーチ全体を増やせる可能性があります。
そのため、ブロック率の高低だけで施策を判断するのではなく、友だち獲得によって、最終的にターゲットリーチをどれだけ増やせたかもあわせて確認しましょう。
また、獲得した友だちに継続してメッセージを届けるためには、友だち追加後のコミュニケーションも重要です。配信頻度や内容を見直し、ユーザーにとって必要な情報を届けることで、ブロックを抑えながらターゲットリーチの維持・拡大につなげていきましょう。
ブロック率の目安や確認方法、ブロックを防ぐためのポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
※みなし属性とは?
「みなし属性」とは、LINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類したものです。(引用:オーディエンスセグメント配信|LINEヤフー for Business)
まとめ
LINE公式アカウントの友だちを増やす方法は、Webサイトや店舗など既存の顧客接点を活用するものから、広告やスタンプで新しいユーザーにアプローチするものまでさまざまです。
大切なのは、友だち数だけを増やすのではなく、「誰と、何のためにつながりたいのか」を考えて施策を選ぶことです。
まずは、すでにある顧客接点で友だち追加の機会を取りこぼしていないかを確認し、友だち追加後のコミュニケーションやターゲットリーチの拡大まで見据えて運用していきましょう。
LINEの友だち獲得から、その後のCRM活用まで
ソーシャルPLUSなら、LINEログインや自動友だち追加を活用して、会員を中心にID連携済みの友だちを自然に増やす仕組みを構築できます。
さらに、LINE通知メッセージや、ユーザーの回答に応じた診断結果から商品・サービスを提案し、CVにつなげる診断コンテンツなど、LINEを成果につなげるためのさまざまな活用方法にも対応しています。
友だち獲得だけでなく、会員情報とLINEアカウントを紐づけ、その後のセグメント配信やCRM施策までつなげたい方は、ぜひご相談ください。


















