
ECサイトでLINE公式アカウントの「友だち追加」や「ID連携」を効果的に訴求するためには、ユーザーのモチベーションが高まるタイミングや、頻繁にアクセスする場所に導線を設置することが重要です。
本記事では、ユーザーの行動フローに基づいて、おすすめの導線設置場所や訴求方法をご紹介していきます。
注文完了画面
注文完了商品の購入フロー
例えばECサイトの場合、ユーザーは下記のような流れで購入に進みます。

まず、このフローの中でユーザーに最も行ってほしいアクションは「商品の購入」です。
「カート」や「注文フォーム」は、ユーザーの購入意欲が高まっているタイミングです。この段階では、ユーザーはできるだけ手間をかけずに商品を購入したいと考えているため、手続きが煩雑であったり、他の画面に遷移するような導線を追加すると、商品の購入フローから離脱してしまう可能性があります。
一方、「注文完了」では、ユーザーはブランドや商品への興味関心が高く、手続きが終わったことで一息ついているタイミングです。このタイミングを活用することで、友だち追加やID連携のメリットを自然かつ効果的に伝えることができます。
「注文完了画面」で友だち追加とID連携を訴求しましょう。
訴求の具体的なアイデア(注文完了画面)
注文完了画面では、「友だち追加やID連携を行うことで次回の購入がお得になる特典や便利さ」を案内しましょう。
以下のような情報を、ECサイトの機能に合わせて掲載することをおすすめします。
- LINE限定のお得な情報をお届け
- LINE限定クーポンプレゼント
- ポイントプレゼント
- お荷物の発送をお知らせ
- おすすめの商品情報をお届け
- LINEでチャットサポート受付中
- 保証期間を延長
- LINEで会員カードを表示
- LINEで簡単ログイン

会員登録画面
会員登録のフロー
ユーザーは下記のような流れで会員登録を行います。

このフローの中でユーザーに最も行ってほしいアクションは「会員登録」です。
また、ID連携を施策として取り入れる場合、会員IDとLINEのIDを紐づけるためにも、まずはユーザーに「会員登録」を行ってもらう必要があります。
会員登録は、ECサイトを繰り返し利用するユーザーにとってメリットを感じられることもありますが、多くのユーザーにとっては手間と感じられる可能性があります。そのため、「会員登録とあわせてID連携を行うことでポイント獲得や割引が受けられる」といった明確なメリットを訴求することで、より納得感を持って会員登録とID連携に進んでもらうことが期待できます。
会員登録の入り口である「会員登録画面」ではID連携を訴求しましょう。
訴求の具体的なアイデア(会員登録画面)
会員登録画面に、「ID連携を行うことで、ポイント獲得や割引などのメリットが得られる」ことを伝えるバナーを設置しましょう。
また、リンク先にID連携の手順やメリットを詳しく説明する専用ページを用意することで、ユーザーが迷わずID連携を進められるようにしましょう。

LINEログインを導入している場合は、LINEアカウントでの登録を促すことで、氏名やメールアドレスなどの情報がフォームへ自動入力(※LINE Profile+)されるため、ユーザーの入力の手間を削減できるというメリットがあります。
その上、LINEアカウントでの会員登録フローの中で友だち追加やID連携が増えていきます。効果を高めるためにもぜひ会員登録画面にLINEログインを設置しましょう。

※1 LINE Profile+:LINE Profile+とは、ユーザーがあらかじめLINEアプリ上に登録しておいた氏名や性別、生年月日、住所の情報を、ユーザーの意志に基づき、 Profile+ に対応した外部サイトのフォームに自動で入力できる機能です。
マイページ
利用状況確認・再購入のフロー
ポイントや利用状況の確認、お届け日時の変更、購入履歴からの再購入などは主にマイページから行います。

マイページはすでに会員登録済みのアクティブなユーザーが訪れる場所です。再購入がお得になる特典や、便利さを感じられるメリットと組み合わせて、友だち追加とID連携を訴求しましょう。
訴求の具体的なアイデア(マイページ)
マイページには、「友だち追加やID連携を行うことで再購入時に利用できるようなポイント獲得や割引といった明確なメリットが得られる」ことを伝えるバナーを設置しましょう。
さらに、マイページ内にID連携のボタンを設置することで、ユーザーが自分のタイミングでID連携を有効化・無効化できるようになり、ユーザーの利便性が向上します。

トップ画面
トップ画面は、多くのユーザーが訪れる場所です。友だち追加やID連携の施策があることを伝えましょう。
ただし、導線や訴求が多すぎると情報が過多になり、ユーザーに負担をかける可能性があります。ECサイトの特性や目的に合った訴求方法を選んで実施しましょう。
バナー設置
メインビジュアルの下にバナーを設置することで、ファーストビュー内に収まり、ユーザーの目に留まりやすくなります。この配置はユーザーの操作を妨ぐことなく、効果的に訴求することができます。

右下に吹き出し設置
画面の右下に小さく表示することで、ユーザーの操作を妨げることなく、継続的に訴求を行うことが可能です。ただし、興味のないユーザーにとってはノイズと感じられる可能性があるため、非表示にできるオプションを用意することをおすすめします。

ポップアップ設置
画面上に突然表示されるため、視覚的に注目を集める効果があります。ただし、ユーザー体験を損なわないように、表示頻度やタイミングを慎重に設定することが重要です。

設置した友だち追加導線の効果測定・改善をしよう
友だち追加導線を設置した後は、それぞれの導線が期待通りの成果を上げているかを計測し、必要に応じて改善していくことが大切です。
LINE Official Account Managerで友だち追加導線の分析をする
LINE Official Account Managerの機能である「友だち追加経路」を利用することで、どの導線から友だち追加されたかを計測することができます。


ただし、設定した経路/流入元/キャンペーンがそれぞれ20件以上の友だち追加がない場合、経路単位での友だち追加数の確認はできません。その場合、経路:「外部流入」、流入元/キャンペーン:「その他」として集計されます。
「友だち追加経路」の詳しい設定・活用方法は下記の記事をご覧ください。
Message Managerで友だち追加経路の分析をする
Message Manager※とは、ソーシャルPLUSが提供するLINE公式アカウントの管理・運用に便利な拡張機能を備えたメッセージ配信ツールです。
Message Managerでは、計測可能な友だち追加数の下限制限なく、ユーザーがどの経路で友だち追加したのかを正確に把握することができます。
また、ユーザーごとに友だち追加経路別のタグが付与でき、タグを利用して簡単にセグメント配信ができます。

※Message Managerについて
顧客管理をはじめ、ユーザーの属性やLINEのIDを指定したセグメント配信、タブ型リッチメニューやリッチメニューのだし分け、自由度の高いデザインのメッセージ(カスタムメッセージ)配信、開封率やクリックの分析など、運用者の”こんな機能が欲しかった”を低価格で提供しています。
導入も簡単!直感的なUIですぐに活用いただけます。
まとめ
今回は、ECサイトにおける汎用的なユーザーのフローに基づいて、おすすめの設置場所や訴求方法をご紹介しました。ただし、ユーザーの行動や興味・関心はECサイトごとに異なります。そのため、設置後も継続的に分析や改善を行い、それぞれのサイトに最適な導線を配置していきましょう。