LINEプロモーションスタンプとは?種類、費用、特徴を解説

LINEプロモーションスタンプとは、企業が自社のプロモーションを目的に、無料のスタンプをLINEユーザーに配布し、ブランド認知を拡大できる、LINEヤフー社のプラットフォームならではの広告商品です。

当記事では、LINEプロモーションスタンプを活用するメリット、4つのプロモーションスタンプ(スポンサードスタンプ、ダイレクトスタンプ、CPDスタンプ、ミッションスタンプ)のそれぞれの特徴、費用について解説していきます。

LINEプロモーションスタンプのメリット

LINEプロモーションスタンプを企業が利用するメリットは大きく3つあります。

ブランド認知の向上

LINEユーザーに、LINEプロモーションスタンプを通じてブランド認知を向上させることができます。スタンプにはカスタムデザインや企業のロゴを組み込むことができ、ユーザーがスタンプを使うことで、ブランドへの興味関心が高まります。

広告効果の拡大

スタンプは、LINE上でのユーザー間のコミュニケーションの一部として使用されるため、口コミや共有を通じて広告効果が拡大されることがあります。

LINE公式アカウントの友だちが増える

「LINE公式アカウントの友だち追加」をLINEスタンプの無料ダウンロードの条件とすることができるため、短期間で多くの友だちを集めることができます

LINEヤフー社が2022年5月に行ったLINE公式アカウントと友だちになった理由についての調査結果では、LINEプロモーションスタンプで提供する「無料のスタンプが欲しかったから」が最多となっています。

LINE公式アカウントと友だちになった理由についての調査結果
出典:調査委託先 マクロミル・インターネット調査(2022年5月実施/15-69歳のLINEユーザーを対象/サンプル数1,449)

どんなユーザーにリーチできるの?ターゲティング方法は?

LINEプロモーションスタンプはLINE友だち追加広告などの運用型LINE広告と違い、配信先を地域や年齢などで柔軟に絞るターゲティング機能はありません。

*「ターゲティングスタンプ」のみ、みなし属性によって判別した男性または女性ユーザーに、無料のLINEスタンプの提供が可能です。

しかし、多くのユーザーが家族や友だちとのコミュニケーションにLINEスタンプを利用しています。また、利用ユーザーの性別に偏りはなく、10代~60代以上と幅広い年代で利用されています。
そのため、これまでリーチできなかったより多くのユーザーにリーチできる特徴があります。

プロモーションスタンプを利用する広告主は、自社商品のターゲットにあうユーザー属性を絞ってスタンプを届けたい場合は、ターゲットユーザーが、使ってくれそう、ほしいと思うスタンプデザインでプロモーションスタンプを出稿することがポイントになります。

LINEプロモーションスタンプの種類

LINEヤフー社が提供するプロモーションスタンプの種類をご紹介します。(2024年2月現在)
プロモーションスタンプには大きく分けてスポンサードスタンプ、ダイレクトスタンプ、CPDスタンプ、ミッションスタンプの4つの広告商品があります。

LINEプロモーションスタンプのそれぞれのサービス名や特徴は以下の通りです。

LINEプロモーションスタンプのサービス名や特徴一覧
(参考:LINE Business Guide 2024年4月〜2024年9月期版 v1 P42)

スポンサードスタンプ

スポンサードスタンプは、自社オリジナルスタンプをスタンプショップに掲載して、幅広い属性の多くのLINEユーザーにスタンプをダウンロードしてもらうことができる広告商品です。掲載期間中であればダウンロード数に制限がなく、ユーザーはスタンプを無料ダウンロードすることが可能です。

スタンプダウンロード後の想定ブロック率は50~70%程度とやや高めですが、大量に友だち数を短期間で増やしたい時に有効なプロモーション施策です。

また価格プランは高価ですが、結果的に低単価で友だちを増やせるケースもあります。

  • スタンプショップへの掲載:あり
  • ダウンロード数:制限なし
  • 価格プラン:3,500万円〜
  • 想定ブロック率:50〜70%程度

ダイレクトスタンプ

ダイレクトスタンプは、スポンサードスタンプ同様、自社オリジナルスタンプをユーザーに無料提供できる広告商品です。
ただし、スタンプショップへの掲載がないため、自社のウェブサイトやSNSなどを通して、企業の裁量で告知を行います。そのため、企業のブランドや商品などに興味のあるユーザーにスタンプダウンロードと友だち追加を促すことができます

スポンサードスタンプよりもダウンロード数友だち追加数は少なくなる傾向ですが、企業と接点のあるユーザーに告知することになるので、想定ブロック率は40~60%となります。

  • スタンプショップへの掲載:なし。広告主の裁量にて告知
    (LINE公式アカウント・SNS/オウンドメディア・チラシ・POP・メルマガ・広告など)
  • ダウンロード数:制限なし
  • 価格プラン:1,000万円〜
  • 想定ブロック率:40〜60%程度

従量課金型CPDスタンプ(Cost Per Download)

CDPスタンプは、ダウンロード数に制限を設け、従量課金型で無料スタンプの出稿ができる広告商品です。スタンプショップでの掲載があるものと掲載がないものの2種類を提供しています。

他の3つの商品と比べて最低出稿価格が安く、企業側は実施しやすい予算で開始でき、ダウンロード単価が固定のため成果に応じた出稿が可能なプロモーション施策です。

例えば、スタンプ8種・スタンプショップ掲載ありのプランの場合、10万ダウンロードまで600万円で出稿できます。

想定ブロック率は、スタンプショップ掲載ありの場合、50~70%程度、スタンプショップ掲載無しの場合40~60%となっています。

  • スタンプショップへの掲載:掲載あり/ 掲載なし
  • ダウンロード数:制限あり
  • 価格プラン:600万円〜(スタンプショップ掲載あり)/200万円〜(スタンプショップ掲載なし)
  • 想定ブロック率:50〜70%程度(スタンプショップ掲載あり)/40~60%程度(スタンプショップ掲載なし)

ミッションスタンプ

ミッションスタンプとは、特定のミッションをユーザーにクリアしてもらうことで、LINEスタンプがダウンロードできる広告商品です。設定できるミッションは、以下5つです。

  1. ID連携(ユーザー個別識別子(UserID)と貴社の会員IDとの連携 )
  2. 会員登録
  3. 資料請求、サンプル請求
  4. キャンペーン参加 
  5. アンケート回答(3~5問推奨。個人情報を特定しない範囲内のもの)

友だち追加以外の、企業が促進したいユーザーアクションをミッションに設定できることが特徴です。

他のスタンプ施策と異なり、認知を拡大するというより、見込層の獲得、リード醸成を目的とした施策になります。

例えば1.のスタンプ施策は、LINE公式アカウントからユーザーの会員情報にもとづいた、セグメントメッセージの配信を行うために、ID連携数を増やすことを目的とした施策となっています。

さいごに

LINEプロモーションスタンプは、種類と目的を理解して使っていただくと、御社の新規ユーザー獲得、売上獲得につながる施策となります。自社のプロモーション目的に合わせて、LINEプロモーションスタンプを活用し、貴社の商品・ブランドの認知度向上とともに自社LINE公式アカウントの友だち獲得につなげましょう。

田中恵

株式会社ソーシャルPLUS CSチーム
ソーシャルログイン・ID連携サービス「ソーシャルPLUS」のCS(カスタマーサクセス)として、LINEのIDを活用したマーケティング活動を支援。
これまではコールセンターのアウトソーシング事業、広告代理事業のセールスとして大手通信キャリア、メーカー、金融、不動産などの幅広い業界の、マーケティング領域の提案からカスタマーサポートに従事している。

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