ストアを運営していく中で、「この商品を購入してくれたお客様に、特別なメッセージを送りたい」という場面がでてくるかと思います。
たとえば、アパレルサイトでは「コーディネートにおすすめの商品(着回し提案)」の紹介などにも使えそうです。パスタ麺などの食材を購入した方には、商品の保存方法や一般的な調理方法に加えアレンジレシピや類似商品の紹介、または定期購買のご案内をお送りすると喜んでいただけそうですよね。
商品を購入いただいた後、商品の利用方法やおすすめの関連商品を伝えることで、リピート購入やアップセル・クロスセルへのきっかけにもなるかと思います。本記事では、LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」とワークフローの自動化アプリ「Shopify Flow」を使って、ある特定の商品を購入してくれた方だけにメッセージを送る方法を紹介します。
配信設定に使うアプリと前提
■今回配信に使用するアプリ
- LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」:Freeプラン〜
- ワークフローの自動化アプリ「Shopify Flow」:無料
Shopifyベーシック以上で利用可能 (2023年7月27日追記)
Shopify Flowを使用して対象のユーザーへLINEを送信するには、ユーザーがマイアカウントページもしくはサンクスページからLINE連携をしていることが必須条件です。Shopifyの顧客IDとLINEのUIDを紐づけることで、アプリからLINE連携ユーザーへの配信が可能になります。
また、本記事で紹介しているShopify Flowの設定例は、全て本番環境として構築しています。
(テスト配信の方法は、別途記事化して公開します。公開後、こちらにもリンクを設置します)
シーン別!Shopify Flow設定例
①商品登録でSKUを使用している場合
SKUは商品を識別するユニークな値なので、Shopify Flow内で条件分岐として利用するにはSKUを使うのが最適です。
今回は特定の商品AのSKUを「2023AW-001YE-SS」として条件づけしていきます。
- トリガー:Order created
- 条件:SKUが「2023AW-001YE-SS」と一致かつ顧客タグに「line」タグがある
- アクション1:購入より1週間後(Wait機能は任意の待機期間を合計最大90日間まで設定可能です。待機期間のn日後は適宜調整してください)
- アクション2:LINE配信
※2024年6月追記:Waitアクションの最長期間が90日に延長されました。
Waitの仕様について、詳細はShopify公式ページをご参照ください。
アパレルサイトでの活用例として、「セール商品」や「人気商品」の紹介を「Flex Message」を利用してカルーセルLINE配信したイメージは下記をご覧ください。
②商品登録でSKUを使用していない場合
商品登録でSKUを登録していない場合は、なるべく限定的な要素を用いるのがベストです。今回はSKUの代替案として商品名を使用していきます。
特定の商品Aの商品名を「Original T-shirts」として条件づけしていきます。
- トリガー:Order created
- 条件:商品名が「Original T-shirts」と一致かつ顧客タグに「line」タグがある
- アクション1:購入より1週間後
- アクション2:LINE配信
③複数の商品を対象に、同じLINEを配信する場合
①と②では特定の商品1つに限定してLINE配信を行いました。続いては「全商品を対象にはしたくないけど、複数の商品を対象にしたい場合」での設定方法を紹介します。
対象となる商品点数にもよりますが、SKUや商品名を1つずつ列挙する方法や、SKUに規則性があれば「OOOから始まる」などで条件付ける方法もあります。
今回もアパレルサイトを例にして、SKUに以下のような規則性があったと仮定して条件を指定していきます。
例)
- 商品AのSKU「2023AW-001YE-SS」
- 商品BのSKU「2023AW-001YE-SM」
- 商品CのSKU「2023AW-001YE-MM」
- 商品DのSKU「2023AW-001YE-LL」
- 商品EのSKU「2023AW-001YE-XL」
上記のように、対象としたい商品のSKUの先頭に「2023AW-001YE-」が含まれている場合は「2023AW-001YE-」を共通項として条件に使用することができます。商品名やSKUを1つずつ列挙する方法よりも簡単に条件定義ができますね。
- トリガー:Order created
- 条件:SKUの先頭が「2023AW-001YE-」から始まり、かつ顧客タグに「line」タグがある
- アクション1:購入より1週間後
- アクション2:LINE配信
④複数の商品それぞれに、異なるLINEを配信をする場合
③の場合は、対象とする商品が複数あった場合でも同じLINEメッセージを配信するパターンでした。では、LINE配信内容をそれぞれの商品に合った文章に変えたい場合はどうでしょう。
前述①のワークフローを、対象としたい商品の数だけ作成することで解決しそうですね。商品ごとにワークフローを作成すると手間になるので、③のワークフローのように規則性のある商品ごとにLINE配信をする、など工夫してみるといいかもしれません。
⑤購入完了通知に同期してLINE配信する場合
最後に「CRM PLUS on LINE」から提供しているテンプレート「購入完了通知」に関連付けて、特定の商品を購入した場合のLINE配信をする方法です。
*なお今回の「購入完了通知」はオンラインストアで購入した場合を想定しています。実店舗でPOS(Point Of Sale)をご利用の場合は、下記ワークフロー内の「条件1」にPOSを除外する条件を追加してください。
今回は商品のSKUに「2023AW-001YE-」が含まれている商品を対象として「条件2」で指定していきます。
- トリガー:Order created
- 条件1:顧客タグに「line」タグがある
- アクション1:LINE配信(購入完了通知)ーここまでは購入者全員に配信されます
- アクション2:購入より1週間後
- 条件2:商品SKUが「2023AW-001YE-」の購入者のみを対象に
- アクション3:LINE配信
テンプレートの導入・使用方法の詳細は、別途記事化して公開を予定しています。導入方法についてすぐに知りたい!という方は、お手数ですがお問合せいただけますと幸いです。
Shopify Flow×LINE配信なら「CRM PLUS on LINE」にご相談ください
本記事では「CRM PLUS on LINE」と「Shopify Flow」のみでできる配信事例をご紹介いたしました。ご不明な点やLINEが届かないなどの不具合がございましたら、いつでも弊社サポート宛にご相談ください。
この他にもFlowに対応した他社アプリを併用することで、LINE配信できるバリエーションが多様になりアレンジがききますので、是非色々なアプリとの連携Flowにもチャレンジしてみてください。
弊社ブログ内にて「定期購買」、「どこポイ」、「Bonify Customer Account Fields」や「Prime Review」を併用したFlow事例もご紹介しております。
また「こういうシナリオを想定しているが実現可能か」「このLINE配信を自動化したい」などございましたら、サポート宛にお気軽にご相談ください。