売上高が高いCRMシナリオのベスト3が、2021年下記記事にて発表されました。1位が「お気に入り登録」×「在庫通知」、3位が「お気に入り登録」×「値下げ情報通知」です。
メールでこれだけ効果があるので「LINEでも同じことを実現したい」という相談を、Shopifyに限らずよく頂きます。これまではサイト側のカスタマイズ範囲が大きく、予算や開発コスト等との兼ね合いでなかなか実現できる機会が少なかったのですが、Shopifyではアプリのインストールベースで実現できます。
LINE配信にはShopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」、ワークフローの自動化には「Shopify Flow」を使用します。それに加えてShopifyには純正でお気に入り機能がないので、お気に入り(Wishlist)系のShopifyアプリを併用しました。
本記事で紹介する方法は、Shopify Flowを使えるShopifyのプラン※ で実現できます。※2023年7月時点ではShopifyベーシック以上のプラン
Shopify Flowのトリガーが用意されている国産アプリで実現
今回は、お気に入り(Wishlist)系アプリとしてミクスローグさん提供の国産アプリ「Prime Review」を選びました。Shopify Flowのトリガーが提供されており、ワークフローの構築が非常に簡単です。お気に入りだけでなく商品レビュー、Q&A機能もついています。世間は値上げラッシュですが、Shopify Flowによる通知はなんと$29のプランで利用可能です。円安も微々たる影響ですね!
「Prime Review」のShopify Flow設定は、アプリ管理画面の「通知」から有効のチェックボックスを入れるだけで完了です。
下記は「Prime Review」で用意されているトリガーです。
「Low inventory – 在庫僅少」「Change Price – 価格の変更」「Restock – 再入荷」と、我々がお気に入り系アプリに用意してほしいと思っていたトリガーが完璧に揃っていました。Shopify Flowのおかげで個別にインテグレーションを開発しなくて済むのは本当に最高です。
海外製のアプリでも実現は可能
海外のアプリ「Wishlist Plus 」でも同様のことが実現できます。
「Wishlist Plus 」のヘルプページには「Shopify Flow連携はProプラン以上」と記載があるため、およそ月額$49.99〜かかります。
在庫少・値下げ・再入荷通知のワークフロー構築例
実際に「Prime Review」「CRM PLUS on LINE」「Shopify Flow」を使って、在庫少・値下げ・再入荷通知のワークフローを作ってみました。
3つともトリガーが違うだけで非常にシンプルで、こんなに簡単にできてしまうことに驚きです。このワークフロー構築にあたって我々はミクスローグさんと一度も打ち合わせをしていないという事実が、Shopify Flowの素晴らしさを物語ってますね。
▼お気に入り登録商品の「在庫少通知」をLINEで配信するワークフロー
▼お気に入り登録商品の「値下げ通知」をLINEで配信するワークフロー
▼お気に入り登録商品の「再入荷通知」をLINEで配信するワークフロー
LINEで送るメッセージにはLINE Flex Messageを利用できるので、デザインも自由自在です。Flex Messageについては、次の章で解説していきます。
LINEのメッセージはFlex Messageで柔軟に設計可能
ワークフローがあっさりできてしまったので、Flex Messageの構成について少し追記します。
Flex Messageは、複数の要素を組み合わせてHTMLに近い感覚でレイアウトを自由にカスタマイズできるメッセージです。デザインの自由度が高く、カルーセル(カードタイプ)表示も可能です。LINE Official Account Managerからは送れず、APIでのみ送れます。Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」からも配信可能です。
何も素材がない状態であれば、LINE社が提供する「Flex Message Simulator」のShowcaseにあるサンプルメッセージ(テンプレート)からイメージに近いものを選択して加工していくことをおすすめします。
▼Showcaseのサンプルメッセージ一覧
「Shopify Flow」を利用したLINEメッセージ配信にFlex Messageを使う場合、主に下記4つの項目で変数を使うことになります。Shopify Flowでは、この変数を理解しているかどうかで使い方に大きく差がでます。
- 商品画像URL
- 商品名
- 商品価格
- 商品ページURL
下記の画像のように、「Shopify Flow」のアクションにはトリガーに応じた変数を指定することができます。例えばアクションに「値下げ通知の配信」を設定する場合、対象の商品名や商品価格を動的に文章へ挿入することができます。
ただし、アクションで指定できる変数は「Shopify Flow」のトリガーに依存します。アプリによっては使いたいと思う変数がトリガーとして用意されていないケースもあったりしますので、その場合はアプリの問い合わせフォームから依頼してみるのも一つの手段です。
Shopify Flow×LINE配信なら「CRM PLUS on LINE」にご相談ください
我々が提供する Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」は「Shopify Flow」に対応しており、スムーズなLINE配信自動化ができます。アプリ名の通りCRMに使えるワークフローをたくさん用意しているので、ShopifyとLINEで実現したいことがありましたらお気軽にご相談ください!