本ブログで「【Shopify Flow活用】Asklayerで購入後アンケートを実施し、LINEでクーポン配信まで実現する方法」の記事を公開した後、「具体的にこんなアンケートは作成できますか?」と質問いただくことが多くなってきました。
アンケートには様々な種類があり、取得したい情報や利用用途によって作成方法は変わってきますよね。本記事では引き続きAsklayerを活用して、具体的なアンケート作成事例を3パターンと、アンケート結果をLINEのメッセージ配信に活用する施策例をご紹介します!
利用するアプリ
【Shopify Flow活用】Asklayerで購入後アンケートを実施し、LINEでクーポン配信まで実現する方法 でご紹介した施策と同様に、今回も下記のアプリを利用してワークフローを作成します。
アンケート作成「Asklayer ‑ プロのためのアンケートアプリ -」
AsklayerはShopifyストア向けのアンケート作成ツールで、直感的な操作でウェブサイトに合ったアンケートフォームを素早く簡単に作成できます。これにより、顧客の意見やプロファイル、メールアドレスなどを収集し、マーケティング施策に活用することができます。このアプリは無料プランもあり、デザイン豊富なフォームや、リアルタイム解析、A/Bテストなどの機能を提供します。
ワークフローの自動化無料アプリ「Shopify Flow」
Shopify Flowを使うと、Shopifyやアプリ上での会員登録・購入などのイベントをトリガーとし、自動でアクションを実行することができます。Shopify上のデータを利用して条件を分岐させることも可能で、様々な業務効率化を実現できるアプリです。
詳細はこちらの記事をご参照ください。
Shopify FlowとAsklayerを組み合わせて、今回は3パターンのアンケートを作ってみました!
パターン①誕生日など、ユーザー情報を取得するためのアンケート
まずはユーザー情報(誕生日など)を取得することを目的としたアンケートを作ってみます。
会員登録フォームに生年月日の項目を設けて、会員登録時に回答してもらう方法が一番ポピュラーではありますが、ストア運用開始時点では項目の設定ができておらず、途中からお誕生日施策を実施したい場合はユーザーから別途誕生日情報を入力してもらう必要があります。
Asklayerでは回答内容をShopifyの顧客タグに付与できるため、以下のような設問を設置することで、お誕生日情報を取得できます。
ここでは、選択肢(誕生月)をクリックしたユーザーにタグを付けるアクションを設定しています。
会員登録フォームで生年月日を取得した際に任意のタグ(例:birthday:year:2024など)を付与する運用をしているストアの場合は、アンケート回答でも同じ形式のタグを付与するようなアクションを設定すると、タグを複数管理する工数を削減できます。
お誕生日の他にも、ユーザーの性別や趣味趣向を回答項目に設定するのもおすすめです。
パターン②YES / NOで分岐するアンケート
続いて、設問に対して「YES」「NO」の2択で回答していくパターンのアンケートを作ってみます。この形式はテキスト入力がない2択のため、ユーザーにとって回答しやすく、直感的な回答結果を得やすいです。
化粧品などの好みが分かれやすい商品やストアの商品数が多い場合などにおすすめで、回答結果をもとに「あなたにおすすめの商品はこちら!」と商品案内などのコンテンツに繋げることができます。
今回のアンケートでは、下記3種類(または2種類)のページを作成する必要があります。
- 設問ページ(× 設問数)
- 回答結果ページ(× 回答結果のパターン数)
- (未ログインユーザーにもアンケートを求める場合)メールアドレス取得ページ
先ほどのイメージ図であれば設問は6ページ、回答結果は5ページ作成します。
では、実際に作成してみましょう。まずは設問ページを作成していきます。
Asklayerでは、各選択肢を選んだ際のアクションを柔軟に設定できます。
今回の場合は各設問の回答次第(Yes / No)で、それぞれ別の設問ページに遷移させるよう設定します。
今回は「Yes」を選択すると、次の設問「人と遊ぶのが好きだ」に遷移するように設定しました。
同じ要領で設問と設問をアクションで繋げていき、最終的に回答結果ページを繋げれば完成です!
パターン③診断アンケート
3パターン目にご紹介するのは、回答に点数が配分され、最終的な合計点数で結果を表示する診断アンケートです。
例えばヘルスチェックで「●点以上の方は要注意!改善に向けたオススメの商品は〜」「●点以上の方には〜」と、選んだ選択肢の点数により結果を表示することで、ユーザーの健康状態によりおすすめの商品を掲載したり、健康改善のアプローチを提示したりすることができます。
Asklayerには合計の点数を集計する機能は用意されていないため(※2024年9月時点)、設問1‐a(回答時点で獲得点数0点のユーザーに表示する用)、設問1-b(回答時点で獲得点数10点のユーザーに表示する用)のようにユーザーの獲得点数ごとに設問ページを用意し、最終的な結果ページに繋ぐ必要があります。
このアンケートを実現するには、下記ページを作成する必要があります。
- 設問ページ
- 設問ページ1-a
- 設問ページ1-b ※設問ページ1-aと同じ内容
- 設問ページ2-a
- 設問ページ2-b ※設問ページ2-aと同じ内容
- 設問ページ2-c ※設問ページ2-aと同じ内容
- ……
- 各最終結果ページ
- (未ログインユーザーにもアンケートを求める場合)メールアドレス取得ページ
例えば上記のアンケートイメージでは、設問ページを合計6ページ、最終結果ページを4ページ作成する必要があります。
作成方法はこれまで通り、設問ページをアクションで繋げていきます。
同じ要領で全パターンのページを作成したら完成です!
次の章では作成したアンケートを、ユーザーにどうやって送るか・どのタイミングで送付するかについて解説していきます。
アンケート、どうやって送る?
アンケートの回答率を高めるには、適切なタイミングと場所でユーザーにアンケートをお送りする必要があります。
Asklayerの機能を利用してアンケートを送る
Asklayerでは以下の方法でアンケートを表示することができます。
- ウィジェット
- ホームページ上にポップアップを表示し、アンケートを促せます。特定のページやユーザーをセグメントすることや、表示回数の制限も設定できます。
- 専用ページ
- アンケートページに遷移するURLを発行し、LINEやQRコードでアンケート回答を促せます。店頭のQRコードで回答を募る場合や、CRM PLUS on LINEを利用してアンケートをLINEで送信する時に利用します。
- 購入後のお礼ページ
- 購入完了後のお礼ページでアンケート回答を促します。
- 購入後にメール
- 何かしらの商品を購入後、メールでアンケート回答を促します。
アンケートを作成開始時にアンケートの表示方法を選択することができ、途中で変更も可能です。
表示するタイミングは、アンケートの目的に合わせて選択しましょう。
前段でも記載しましたが、「ウィジェット」「専用ページ」などお客様がログインしていない状態でアンケート回答できる経路の場合、メールアドレスの回答ページを設定してください。回答内容を顧客タグとして付与する際に、メールアドレスで検索をかけて付与するために必要となります。
また、Asklayer側で設定できるタイミング以外にも、Shopify Flowと組み合わせることで様々なタイミングで送付することが可能です。
今回は参考までに「LINEのID連携時にLINEでアンケートを送る」方法と「特定のユーザーに一括でアンケートを送る」方法をご紹介します。
LINEのID連携時にLINEでアンケートを送る
Shopify Flowを活用して、「ユーザーがLINEのID連携を行ったことをトリガーに、アンケートURLをLINEで送る」方法をご紹介します。
今回は例として「ID連携時にクーポンコードを送信し、その1日後にアンケートを依頼する」ワークフローを作成しました。
下記がワークフローの全体図です。
LINE連携時にクーポンを自動送信するワークフローについては、こちらの記事もご参照ください。
「Wait」は実行までの待機時間を設けることができ、今回のワークフローではメッセージ送信まで1日待機時間を設定しています。数秒単位〜週単位まで設定可能ですので、ユーザーに送信したいタイミングを設定しましょう。
「LINE で Flex メッセージを送る」アクションでは、アンケートURLを記載したメッセージを作成します。お送りするメッセージのイメージとして、サンプルメッセージも掲載していますので、サンプルを参考にメッセージをカスタマイズしてください。
▽サンプルFlexメッセージのテンプレートはこちら
https://www.socialplus.jp/templates/message/single-questionnaire-campaign
特定のユーザーに一括でアンケートを送る
CRM PLUS on LINEの機能を利用することで、特定のユーザーにアンケートをLINEで一括送信できます。
この機能ではShopifyの顧客セグメントを利用して配信することができ、たとえば「会員登録済みだが未購入のユーザー」「購入回数1回のみのユーザー」のようなセグメントが可能です。
アンケート結果をLINE配信に活用!ワークフロー設定例
アンケートを実施した後は、回答で得た情報を利用してアクションを起こしていきましょう。アンケート結果をLINE配信に活用するワークフロー設定例を2つご紹介します。
アンケートの回答内容により、LINEでステップ配信を実施する
下記がワークフローの全体図です。
Customer tags addes のトリガーを利用することで、顧客Tagsが付与されたタイミングでワークフローを発火できます。今回はアンケート回答時に顧客タグを付与するアクションを設定している想定で、特定の回答をしたユーザーに対して自動でステップメールを配信するワークフローを作成してみました。
ワークフローの途中に wait のアクションを設定することで、一定期間ワークフローを停止できます。これによりメッセージを送信後、〇日後に2通目のメッセージを送信でき、よくあるステップ配信を手軽に実現できます。
Customer tags addes のトリガーや wait のアクションを使用したワークフローについては以下の記事でも解説しています。
お誕生日クーポンを配布する
取得した誕生日情報を利用して、お誕生日クーポンを送信するワークフローです。
以下の記事でワークフローの詳細を記載しています。
おわりに
アンケートを作成するには、まず「ユーザーにどんなアクションをしたいか」を考えて取得する方法やアンケートの形式を考えることが重要です。記事で紹介したアンケート以外にも実現したいアンケートがあれば、ぜひソーシャルPLUSまでご相談ください!