事例で学ぶShopify×LINE活用！発送完了・到着日時をLINEで通知する方法

「LINEで商品の発送完了や到着予定日時をお知らせしたい」というご相談をよく頂きます。

・友だち追加されていない方も含め、購入者全員に送りたいか

・メッセージのデザインはどのくらい工夫したいか

などによって、おすすめの方法は変わります。

本記事では、LINEで発送完了通知を送る3つの方法を、実際の事例と共にご紹介します。

発送完了・到着日時をLINEで届ける方法3パターン
おわりに

発送完了・到着日時をLINEで届ける方法3パターン

今回ユーザーにメッセージを送る方法として、下記の3パターンを紹介します。

LINEのID連携がされているユーザーに向けてセグメント配信する方法
電話番号ベースの「LINE通知メッセージ」を利用する方法
ID連携ベースの配信と「LINE通知メッセージ」を併用する方法

具体的な方法や事例を紹介する前に、まずはそれぞれの方法の特徴や、メリット・デメリットをご紹介します。

◆LINEのID連携がされているユーザーに向けてセグメント配信する方法

前提として、LINE公式アカウントに友だち追加されただけの状態では「どの会員がどの友だちか」を識別できないため、購入データに応じたLINE配信はできません。LINEのID連携（会員IDとLINEのユーザーIDの紐付け）がされることで、ECサイト上での購入完了や発送完了のタイミングでメッセージを送信することができます。

この方法では、メッセージのデザインに制限がなく、自社の世界観に合ったデザインにできたり、関連コンテンツを発送通知と一緒に配信できたりしますが、「発送完了のタイミングでID連携されている友だち」にしか送れません。
また、購入数・注文数に応じてメッセージの配信数が増える（LINE公式アカウントのプランごとのメッセージ通数としてカウントされる）ため、予算と相談しながら配信設定を行う必要があります。

◆電話番号ベースの「LINE通知メッセージ」を利用する方法

電話番号でマッチングして配信する「LINE通知メッセージ」を利用することで、友だち以外のユーザーにもLINEでメッセージを送信できます。配信にかかる料金も、1通1.1円〜 ※と安価です。
利用開始には代理店を通してLINEヤフー社への申請が必要なため、通知メールの利用を開始するまでに1ヶ月ほど必要なケースもあります。
また、メッセージのカスタマイズ性は他のメッセージよりも低く、テンプレートに従ってデザインする必要があります。

※代理店によって料金体系が異なります。ソーシャルPLUS・CRM PLUS on LINEをご利用の場合は、1通1.1円〜 LINE通知メッセージを導入できます。

◆ID連携ベースの配信と「LINE通知メッセージ」を併用する方法

LINEのID連携がされているユーザーにはデザイン性の高いメッセージを送り、それ以外のユーザーにはLINE通知メッセージを送るという出しわけも可能です。
「ID連携されている方にはブランドの世界観に合ったデザイン性の高いメッセージを送りたい。ID連携されてない方には通知メッセージを送ることで、確実な受け取りや友だち追加のきっかけにしたい」という企業に選ばれています。
メッセージ配信全体の設計を行う必要があるため、3つの方法の中では最も開始ハードルが高いです。

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3つの方法の特徴をざっくりと紹介しましたが、「実際どんなメッセージを送信できるのか」が気になりますよね。
次の章からは、3つの方法それぞれの具体的な活用事例を紹介していきます！

方法1：LINEのID連携がされているユーザーに向けてセグメント配信する

LINEのID連携とは、顧客のアカウント情報とLINEアカウント（LINEのユーザーID）を紐付けることです。前章でも記載の通り、LINE公式アカウントに友だち追加されただけの状態では「どの会員がどの友だちか」を識別できないため、購入データに応じたLINE配信はできません。LINEのID連携がされていると、ECサイト上での発送完了や購入完了のタイミングでLINEを配信できるようになります！

【Francfranc様事例】購入商品に応じたレコメンド記事を、発送通知と共に配信

インテリア・雑貨ショップ「Francfranc」では、発送通知と共に購入商品に応じたレコメンド記事を一緒にお届けしています。購入した商品が雑貨商品か大型商品かでもメッセージの内容を変えており、Francfrancらしいおしゃれなデザインです。

発送通知は事務的なものになりやすいと思いますが、メッセージを受け取ったお客様に「かわいい！」と心の高鳴りを感じていただけるような工夫を、FrancfrancのLINE公式アカウントでは大切にしています。商品到着までの時間も楽しみに待っていただけたら嬉しいですね。

発送通知も「CRM PLUS on LINE」と「Shopify Flow」で自動化しているのですが、こうしたひと工夫をすぐに織り交ぜられる余地があるのも、Shopifyでサイトを運営するメリットのひとつだと感じます。
FrancfrancのLINEはなぜ毎日配信でもブロックされない？売上と顧客体験を両立させる秘訣

Francfranc：雑貨商品と大型商品の発送通知イメージ — FrancfrancのLINEはなぜ毎日配信でもブロックされない？売上と顧客体験を両立させる秘訣

【育てるタオル様事例】店舗・ECの購入経路別にお礼メッセージを出しわけ

「育てるタオル」様では、ID連携を利用して、注文・発送完了通知や購入後のお礼メッセージのようなユーザーの行動に合わせたメッセージを配信しています。店舗での購入かECでの購入かでお礼メッセージの配信タイミングや内容を変えており、デザインも「育てるタオル」らしいほっこりしたデザインです。

（購入のお礼メッセージの配信タイミングについて）来店された方は実際に店舗で手触りなどを確かめていただいて、価値を実感した上で購入いただくことが多いですが、ECで購入された場合はギフトの受け取り手が受け取って、贈り主に感想を伝えるまでは価値を評価できないはずです。価値を実感する前にレビューの依頼が来るのは体験としてあまりよくないので、ECと店舗で配信タイミングを分けています。
店頭購入者の6割がLINE連携「育てるタオル」のLINE・EC・店舗を横断した体験設計

育てるタオル：店舗・ECの購入お礼イメージ — 店頭購入者の6割がLINE連携「育てるタオル」のLINE・EC・店舗を横断した体験設計

方法2：電話番号ベースの「LINE通知メッセージ」を利用する

「LINE通知メッセージ」とは、LINEに登録されているユーザーの電話番号情報と企業に登録されている電話番号情報をマッチングすることで、友だちとして登録されていないユーザーに対しても重要性や必要性の高いメッセージを配信することができる機能です。

以下のような特徴があります。

電話番号ベースでメッセージを送信できるため、事前の友だち追加は不要
代理店を通してLINEヤフー社への申請が必要
通常のメッセージより安価で配信可能 ※
メッセージのデザインはテンプレートに則る必要あり

※代理店によって料金体系が異なります。ソーシャルPLUS・CRM PLUS on LINEをご利用の場合は、1通1.1円〜 LINE通知メッセージを導入できます。

【CASEFINITE様事例】購入・発送完了をLINE通知メッセージでお知らせ

ミニマリストスマホケースブランド「CASEFINITE」では、LINE通知メッセージを利用して注文・発送完了通知を配信しています。

CASEFINITEでは、2022年9月8日のiPhone14シリーズ予約販売開始に先立って、LINE公式アカウントでの各種通知機能をリリースしました。予約受付から発送まで1週間ほど空く中でも、お客様に安心して到着をお待ちいただけるよう、LINEで注文完了・発送完了をお知らせしています。

身近なLINEで注文完了・発送完了を確認できる利便性向上効果はもちろん、実際に購入いただいたお客様にCASEFINITEのLINE公式アカウントを知っていただき、友だち追加いただくきっかけにもなっています。
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【homeal様事例】冷凍商品の受け取りサポートにLINE通知メッセージを活用

置き配で届けられない食品や、冷凍・冷蔵品の受け取りサポートに、LINE通知メッセージ（発送通知）はよく活用されています。LINE公式アカウントのトーク画面上で配送予定を確認でき、再配達の手続きもそのままスムーズに行えて便利です！

homeal様ではLINE通知メッセージを利用して、商品がいつ届くのかを友だち以外のユーザーにも配信しています。

忙しい親御さんでもLINEなら気づいてもらいやすいですし、意図しない注文をしてしまった場合でも1日以内に連絡いただけるのでキャンセル対応もすぐにおこなえます。発送時の通知には伝票番号も載せているので、受け取り日時の変更もスムーズにおこなっていただけています。

homealは冷凍食品を扱っているので、宅配BOXや置き配も利用いただけませんし、うまく受け取れないとその日の献立にも響いてしまうかもしれません。また、冷凍物流だと意図せず届いてしまった時の返送手続きなどのオペレーションはかなり高コストで、片道1200円ほどかかってしまいます。

確かに配信費用で単純比較するとメールよりLINEの方が高いですが、確実に注文完了・発送完了をお知らせするためには必要な投資だと考えています。
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homeal：お届け予定のお知らせイメージ — Shopify Plus × LINEでつくる感動体験！homealに学ぶコミュニケーション設計

ソーシャルPLUSでは、LINE通知メッセージに関するセミナーも実施しています。

通知メッセージの詳細が気になる方はぜひアーカイブ配信をご覧ください！

アーカイブ配信はこちら：https://www.socialplus.jp/seminar/20230823

方法3：ID連携ベースの配信と「LINE通知メッセージ」を併用する方法

3つ目の方法は、これまで紹介した2つの方法を併用する方法です。LINE連携いただいている温度感の高い方には世界観のあるメッセージをお送りしつつ、LINE連携前に購入いただいた方には通知メッセージを送ってLINE公式アカウントを知ってもらうきっかけにしています。

【nairo様事例】購入時点でLINE連携されているかどうかでメッセージを出しわけ

アパレルブランド「nairo」様では、「購入時点でLINEのID連携がされているかどうか」で購入完了通知を出しわけています。購入時点で連携されていない方にはLINE通知メッセージを、連携されている方にはカルーセル型のカードタイプメッセージ（通知以外にも、納期の案内など追加コンテンツを添えているメッセージ）を送っています。

また、通知メッセージを受け取った方の3人に1人が友だち追加したという結果も出ています！ユーザーの利便性向上にはもちろん、友だち追加の促進施策としても有効です。

LINE通知メッセージを受け取った方は「商品を購入し、通知メッセージを受け取るまで、nairoのLINEを知らなかったまたは知ってても友だち追加しなかった」方です。そうした前提もふまえて、通知メッセージを受け取った方の30%が友だち追加してくださっているのは嬉しいですね。「こんな便利な通知がLINEで届くんだ」と思ってもらうきっかけになっていると思います。
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通知メッセージは友だち以外にも送れるというメリットがありますが、メッセージのフォーマットが決まっていて、趣向を凝らすことはできません。
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そこで、購入時点でLINE連携されている方には発送通知のメッセージに加え、納期の案内（お届け予定の案内）やランキングページ、レビューまとめなどを添えたカルーセルタイプのメッセージをお送りしています。
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nairo：購入完了通知の配信イメージ — nairo：LINE連携者に向けたカードタイプメッセージの配信イメージ

購入から発送まで1〜2ヶ月あることもあり、納期の案内ページ（カルーセル2枚目）はよく見られているようです。こうした案内通知を開始してから、納期に関するお問い合わせはほぼ無くなったので、やはりLINEだと気づいてもらいやすいですね。
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