ECサイトにおけるLINEログインの活用メリットと事例

ECサイトを運営する上で、「サイト内での離脱率が高くて、ユーザーが購入まで至らない」「せっかく登録会員がいるのに、配信したメルマガが会員の受信BOXで埋もれてしまって、開封率が低い」という悩みをお持ちではないでしょうか?

本記事では、そんなお悩みの解決策の一つとして、LINEログイン活用のアイデアをご紹介します。

LINEログインはユーザーの利便性を向上させることでこれらの課題を解決し、売上向上にも効果を発揮します。また、最近ではECサイトとLINE公式アカウントを連携することで、顧客データを活用し、ユーザー一人ひとりにあったメッセージ配信を実現する等LINEのCRM活用を進めたいというニーズも高まっています。

本記事では、ECサイトにLINEログインを導入するメリットとともに、実際にLINEログインをECサイトに導入した事例と成果を解説します。

ECサイトに人気のLINEログイン

LINEログインとは

LINEログインとは、LINEのアカウント情報を使って簡単にサイトの会員登録・ログインができるソーシャルログインの一つです。LINEログインを活用した新規会員登録では、メールアドレスとパスワードの入力をする必要がないため、ユーザーの利便性が各段にアップします。

そしてこのLINEログインの利便性は、スマートフォンで、さらにその効果を発揮します。

ユーザーがスマートフォン上で新規会員登録時にLINEログインをタッチすると、LINEアプリが起動し、LINEの認可画面が出てきます。これに「同意する」をタッチするだけでECサイトへのログインが完了します。2回目以降のLINEログイン時には認可画面も省略されるため、1タップでECサイトへログイできます。

LINEログインのメリット

LINEログインはユーザーの利便性を大きく高めながら、ECサイトの成果を最大化できる手法の一つです。ここでは、ECサイトにおけるLINEログインの4つのメリットを紹介します。

1.フォーム入力を簡略化して新規会員登録率をアップ!

LINEログインを利用すれば、ユーザーが普段から使っているLINEアカウントを利用して、気軽に会員登録をすることができます。

LINEログインには、予めユーザーがLINEに登録しておいたプロフィール情報を取得し、フォーム内にフィルイン(自動入力)できるLINE Profile+という機能があります。

Profile+を活用して個人情報を新規会員登録フォームへフィルインする
画像引用:Profile+ を活用して個人情報を新規会員登録フォームへフィルイン | ソーシャルPLUS

そのため、自社サイトの会員登録や商品の購入の際に用いるエントリーフォームを、ユーザーにストレスなく最後まで情報を記入してもらえるように改善していく施策、EFO(Entry Form Optimization/エントリーフォーム最適化)としての効果も期待できます。

新規ユーザーが商品を購入するフローでは、顕著にその効果を確認することができます。下記の新規ユーザーの購入フローをみてみましょう。

新規ユーザーがECサイトで商品を購入するフロー(例)

従来であれば、ユーザーはWebブラウザとメールを行き来しながら、会員登録と購入手続きをする必要がありました。さらに、メールアドレスの有効性確認を行う際、キャリアメールの受信可能ドメイン設定を解除できず、会員登録時につまずいてしまう等の課題もあったかと思います。

一方、LINEログインを利用した購入フローでは、商品の閲覧から会員登録のフォーム入力、購入手続き、購入完了通知をすべてLINEのアプリ内で完結することができるため、ユーザーの利便性は各段にアップします。

2. 簡単ログインで、継続的なリピート利用を促進!

LINEログインの利便性は、新規会員登録時だけではありません。

既存ユーザーにとっても、LINEログインを利用してクリック(タップ)一つで簡単にログインできるため、利便性がアップし、継続的なリピート利用を促すことができます。

久しぶりに訪れたECサイトでせっかく買い物をしようと思っても、IDやパスワードを忘れてしまって離脱してしまうといった機会損失をなくし、パスワード再発行やログインに関わる問い合わせの削減にもつながります。

3. オートログインでCVまでの導線を短縮、CVR改善!

オートログインは、LINEログインをする際、スマホにインストールされているLINEアプリと連動して、LINEのIDやパスワードを入力することなくタップ操作のみでログインできる機能です。

オートログインに対応していると、LINEアプリ内ブラウザでサイトに遷移すると同時に自動的にLINEログインさせることが可能です。ユーザーがLINEメッセージを見て気になった商品のリンクをタップすると、LINEのアプリ内ブラウザで、既にログインした状態で商品ページに遷移するので、そのままスムーズに商品購入を行うことができます

LINEのメッセージやリッチメニューからオートログインしてWEBサイトへ遷移
画像引用:ソーシャルPLUS | LINE for Business

4. 友だち追加・ID連携を促進し、LINEのCRM活用につなげる!

”ECサイトと連携して、会員の属性情報や購入履歴、閲覧履歴などをかけ合わせ、LINE公式アカウントを通じて、会員ごとに最適化されたメッセージ配信を行いたい”

”メルマガだけでなく、LINEを有効活用してCRMを強化したい”

このように、従来の一斉配信ではなく、顧客データを活用してユーザーに合ったメッセージ配信を行うことで、ECサイトの成果を高めていきたいというニーズも増えています。

そのためには、企業のLINE公式アカウントへの友だち追加、ID連携が必須となってくるのですが、これらを促進する施策として「LINEログイン」が有効です。

LINEログインによる自動友だち追加・ID連携フローのイメージ
LINEログインによる自動友だち追加・ID連携フローのイメージ

LINEログインは、自社ECサイトへの会員登録やログインをするフローの中で、自然に、自社サービスに関心あるユーザーのLINE公式アカウントへの友だち追加・ID連携までを完了できるため、LINEでメッセージ配信できる会員、つまり顧客とのコミュニケーション手段・接点を効果的に増やすことができます。

続いて、実際にLINEログインを導入したECサイトの事例をもとに、LINEログインをどのように活用しているのかを見ていきましょう。

ECサイトのLINEログイン活用事例

ナースリー:新規会員登録フローでのID連携を効果的に促進

看護師・医療従事者向け通販の「ナースリ―オンラインショップ」では、新規会員登録導線にもLINEログインを導入し、友だち追加とID連携を促すことで、ECサイトのお客様と継続的なコミュニケーションをとれる体制を整備されました。

既に友だちになっていただいているお客様に向けて「メッセージやインセンティブをどう工夫してID連携していただくか」という施策も大事ではあるのですが、お客様のモチベーションが高い、初回購入時に必須である新規登録フローの中に入っている方が効果的だと感じています。

参照:LINE活用でリピート売上が新規売上を逆転!ECサイトのお客様と「ゆるく・長く」つながるための、LINEログイン活用術

LINEログイン導入後、新規友だち登録数は前年比で約2倍、新規有効友だち数は約3倍に増加し、LINE経由の受注金額も約3倍になったとのことです。

LINEログイン導入によるのLINE経由受注金額の推移(導入後3倍に)ーナースリーオンラインショップ
画像引用:ソーシャルPLUS

ヒラキ:ID連携を活かし、メルマガとLINEを効果的に出し分け

自社企画開発による靴を中心に、衣料・日用雑貨品を販売する「ヒラキ」では、主に既存のお客様に向けた施策として、より便利にECサイトでお買い物を楽しんでもらえるよう、普段使い慣れたLINEアカウントを使って簡単にログインできるLINEログインを導入されました。

弊社は「実用品・消耗品・必需品」とベーシックな万人向けの商品が多いので、買い替えサイクルが早く、半年~1年ごとにまとめ買いされる方も多いのですが、その時にIDやメールアドレス、パスワードを忘れてログインできない…というのは結構ストレスだと思います。

そうしたストレスを取り除いて、身近なLINEからスムーズにご利用いただけるようになったことで、LINE経由のECサイト訪問や受注件数も増えていきました。

参照:DX推進にLINEログインを活用!ID連携率を高めて顧客接点を最適化したヒラキに聞く、これからの時代のCRM

LINEログイン導入後、有効友だちの増加率は導入後の3か月間で4.88倍、ID連携率は80%を超えるほど大幅に向上しました。

ID連携率が高まったことで、カタログやメルマガではリーチできないお客様に対して、LINEのセグメント配信も実施。LINEでしか繋がっていないお客様にはLINEでセグメント配信を、メルマガを購読してくださっているお客様にはメルマガを、デジタルで成約できないお客様にはカタログ経由の電話・FAX・ハガキ注文を、と販売径路を整理し、効率よくデジタルシフトする施策を導入されています。

NTTぷらら:ID連携を活かして、再入荷や値下げのお知らせなどを配信

家具家電・雑貨など幅広い商品を取り扱う「ひかりTVショッピング」では、スマホからのサイト流入が伸びており、従来のメールに加え、会員にスマホで効果的にアプローチできる新しい手段として、LINE公式アカウントとLINEログインを導入されました。

「ID連携」と「友だち追加」を行った会員向けに、商品の特価情報だけでなく、「ほしいものリスト」に登録されている商品の値下げや再入荷のお知らせ、ポイント残高の通知など会員一人ひとりに合わせたタイムリーなお知らせをLINEで配信しています。

その結果、LINEのメッセージからのサイト遷移率は向上し、友だち追加やID連携を行う会員が増えると同時に、LINE経由の売上が増加したとのことです。

Oisix:定期購入会員へのお知らせをLINEで通知

有機野菜などの定期宅配サービスを提供しているオンラインサイト「Oisix」では、LINEログインでID連携した定期購入会員向けに、お届け予定の商品の確認や変更の案内をLINEのメッセージで通知することで、顧客の満足度向上に取り組んでいます。

メールでの通知では、メールの受信に気づいてもらえなかったり、メールボックスで埋もれてしまうことが多いといった課題に対して、LINEのメッセージで確実にメッセージを届けることで、これまでよりも商品の入れ替え忘れがなくなり、お客様の満足度も上がっているとのことです。

さいごに

LINEを活用したCRM・ソーシャルログインサービス「ソーシャルPLUS」では、LINEログインの効果的な導入・活用をサポートしています。LINEログインを活用したCV導線の簡略化から、友だち追加の促進、会員情報に応じたセグメント配信に至るまで、ユーザー体験を重視したご提案が可能です。

◇詳細はこちら:https://www.socialplus.jp/line

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