LINE公式アカウントでステップ配信をする方法〜カゴ落ちや発送をトリガーにしたステップ配信もできる!

LINE公式アカウントでステップ配信をする場合、友だち追加起点以外にも、カゴ落ちや発送などオンラインストアでのイベントを起点として配信するステップ配信も可能です。

それぞれどのような特徴があるのか、メリット・デメリット、導入方法、事例をご紹介します。実現したいことによって導入方法も異なりますので、是非参考にしてみてください。

LINE公式アカウントのステップ配信とは?

LINE公式アカウントのステップ配信とは、友だち追加や、発送などユーザーのアクションにもとづいたオンラインストアでのイベントを起点に「n日目におすすめ商品の案内、m日目にはクーポンのおしらせ」等、LINEのメッセージを段階的に配信する手法です。

LINEステップ配信では、シナリオと呼ばれる条件を設定した配信設計を行うことでフォローアップメッセージを自動で配信できるため、配信オペレーションを効率化させながら、売上拡大やCV獲得につなげることができます

LINEのステップ配信のメリット

ニーズにあわせたフォローアップメッセージでCVR改善・LTV向上

ステップ配信では、あらかじめ開始条件や条件分岐を指定し、「配信対象」×「配信するタイミング」を設計します。

例えば、友だち追加n日後にID連携を促すクーポンを配信、商品発送後n日後に商品の使用方法を詳しく解説した動画コンテンツを配信するなどフォローアップメッセージの配信が可能です。

ユーザーのニーズにあわせて最適なタイミングでメッセージが配信できるためCVRの改善・LTV向上が期待できます。

シナリオ設計で配信の効率化・自動化

ステップ配信では、一度シナリオを設定してしまえば、一連の配信スケジュールに沿って自動でLINEのメッセージが配信されます。

ステップ配信によるメッセージ配信の自動化でオペレーションの効率化にもつながります。

配信コストの削減・費用対効果を高める

ステップ配信のメッセージは、通常のメッセージ同様、LINE公式アカウントの通数課金対象のメッセージとしてカウントされます。

ユーザーの状況にあわせて効果的なメッセージのみを配信できるため、配信コストの削減に加え費用対効果の高いメッセージ配信が可能です。

LINE公式アカウントでステップ配信をする方法

①友だち追加を起点としたステップ配信

友だち追加を起点にしたステップ配信はLINE公式アカウントの基本機能として提供されており、LINE Official Accout Manager(管理画面)で設定できます。

友だち追加を起点にしたステップ配信では、友だち追加日からの経過日数や設定した条件に応じて、複数のステップメッセージを自動で配信できます。

条件には友だち追加日からの経過日数や友だち追加経路、友だちのみなし属性などが設定できます。

LINE Official Accout Manager(管理画面)で設定するステップ配信
(画像引用:https://www.linebiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/step-message/

LINEステップ配信シナリオ例(友だち追加起点)

  1. 友だち追加して1日目にキャンペーン商品のプロモーションを配信
  2. 5日目にユーザーレビューなど購入メリットを配信
  3. 7日目に友だち限定のクーポンを配信し購買を促進
友だち追加起点でのLINEステップ配信
友だち追加を起点としたLINEのステップ配信

また、LINE Official Accout Manager(管理画面)では、友だち追加起点以外にも「LINE公式アカウントのオーディエンス」を開始条件・条件分岐として設定することも可能です。LINE公式アカウントのオーディエンスとは、メッセージ配信の詳細なターゲティングを行うための機能です。

「オーディエンス」を開始条件・条件分岐にしたステップ配信例

  • インプレッションリターゲティング:過去に配信したメッセージを開封したユーザーを対象に開封からn日後にメッセージを配信→さらにn日後にセール情報を配信
  • クリックリターゲティング:過去に配信したメッセージをクリックしたユーザーを対象にn日後に関連動画コンテンツを配信→n日後にキャンペーン情報を配信
  • ウェブトラフィックオーディエンス:商品をカゴに入れたまま未購入の「友だち」にリマインドメッセージを配信→条件分岐で購入済ユーザーにはアンケートを配信 ※LINE Tagの利用が必要
  • ユーザーIDアップロード:商品を購入したユーザーのID*をアップロードして、アンケート回答者限定クーポンを配信 ※Messaging APIの利用が必要

*LINEログインなどでユーザーからの許諾を得て取得した暗号化された個別識別子

但し、ユーザーIDやサイトでのユーザー行動履歴などLINE公式アカウントのデータ以外を利用するステップ配信を行うには、サイトへの「LINE Tag」の設置や「Messaging API」の利用が必要ですので、LINE Official Accout Manager(管理画面)のみでの配信はできないことに注意が必要です。

メリット
・LINE公式アカウントを開設していれば利用可能
・管理画面から設定できるため「友だち追加」起点のステップ配信を追加費用なしで手軽に導入できる

デメリット
・LINE Official Accout Managerで、オーディエンスを活用し”購入”などのアクションを起点にしたステップ配信を行うには、LINE TagやMessaging APIとの併用が必要

②カゴ落ちや発送などオンラインストアでのイベントを起点としたステップ配信

友だち追加起点のステップ配信と比較して、カゴ落ちや発送などオンラインストアでのイベントを起点としたステップ配信では、サービス利用に対してモチベーションの高いユーザーに対してステップメッセージを配信できるため販売促進につながりやすく、特にECサイトを運営する事業者におすすめです

オンラインストアでのイベントを起点としたステップ配信例

  • ECサイトでカートに入れたまま未購入の会員に対してLINEで値下げ通知を配信→n日後にクーポンを配信
  • 商品購入の会員に対してn日後にLINEで詳しい利用案内を配信→n日後にアンケートのお願い配信→n日後に関連製品を案内
  • お試しセットを購入の会員に対してn日後にLINEで詳しい利用案内を配信→お得に購入できる定期購入限定クーポンを配信
商品発送起点のステップ配信例
(商品発送起点のステップ配信例: 商品発送・ID連携をトリガーにしたステップ配信|CRM PLUS on LINE

オンラインストアでのイベントを起点としたLINEのステップ配信を行うには、次の章で詳しく紹介しますが、外部ツールの導入もしくは自社開発が必要になります。

メリット
・カゴ落ちやといった自社サイト内でのユーザーのアクションを起点に、モチベーションの高いユーザーへのステップ配信ができるため、売上につながりやすい

デメリット
・外部ツールの導入か自社開発を行う必要がある

オンラインストアでのイベントを起点としたステップ配信を導入するには?

カゴ落ちや発送などオンラインストアでのイベントを起点にステップ配信を導入するには、自社会員データベース内の会員IDとLINEのユーザーIDを連携するID連携と、ステップ配信の各種トリガーを検知し、Messaging APIでメッセージを配信するためのサイト改修が必要です。

ソーシャルPLUSでは、LINEログインによる会員登録・ログインフローの中で友だち追加・ID連携が完了する仕組みを提供しています。

LINEログインを活用してID連携を促進できるため、LINEで個別配信ができる会員をふやすことができます。

LINE配信に対応したMA/CRMツールなど他社配信ツールとの併用も可能なため、開発コストをおさえつつステップ配信を導入されている事例が多数ございます。お気軽にご相談ください

また、Shopifyをご利用の場合、LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」では、商品発送・ID連携をトリガーにしたステップ配信機能を標準機能として提供しています。インストールベースでご利用いただけるので、是非、お試しください。

※LINEのID連携とは、自社サービスのユーザーの会員IDとLINEアカウントを紐付けることです。ID連携を行うと、企業のLINEアカウントの友だちが自社データベース上のどの会員なのかを識別できるようになります。

LINEのID連携は、LINE上のデータだけでなく、ECサイト側の顧客データ・行動データと連携したLINE活用ができるため、LINEをCRM活用していく上では大きなメリットがあります。

事例:スキンキュア・ラボ)LINE公式アカウントのステップ配信で成約率が3倍に

株式会社スキンキュア・ラボ様はID連携済のお客様に対して、商品の発送をトリガーにステップ配信を行っています。

スキンキュア・ラボ様事例インタビュー
https://www.socialplus.jp/case/skincurelab

発送を起点に経過日数によって変化するニーズにあわせたシナリオ設計で、LINE経由の成約率が3倍にまで成長しました。

  • 商品購入後のステップ配信
  • お試しセットをご購入後のステップ配信
  • ID連携かつ未購入ユーザーに対してのステップ配信

ID連携済のお客様であれば、オンラインショップでの行動履歴をもとにセグメント配信ができます。具体的には、MAツールを利用してステップ配信を行っています。

LINE専任がいない運営体制でも、最初に配信のシナリオを組んでしまえば、自動配信され>るので、後は必要な時に調整するだけで運用できています。

購入起点のLINEステップ配信で成約数は3倍に。紙媒体からデジタルへの移行を実現したユーザーに寄り添うLINE公式アカウント活用法

LINE公式アカウントのステップ配信シナリオ例

続いてステップ配信の活用例をご紹介します。実際には、さらに細かくシナリオを分岐させることもできます。

例1:新しく友だち追加してくれたユーザーに向けたステップ配信(LINE Official Accout Manager利用)

  1. 友だち追加サンクスメッセージ
  2. ID連携キャンペーンや友だち限定クーポンの配布
  3. 期限切れ間近のポイント・クーポンの利用促進通知

例2:商品をお気に入りに追加したユーザーに向けたステップ配信(Messaging API利用)

  1. 商品の再入荷、在庫通知
  2. 値下げ通知
  3. 関連製品のレコメンド

例3:商品購入ユーザーに向けたステップ配信(Messaging API利用)

  1. サンクスメッセージ
  2. 効果的な使用方法のノウハウ・愛用者の声
  3. アンケートのお願い
  4. 閲覧履歴をもとに他商品のレコメンド

例4:トライアル商品購入ユーザーに向けたステップ配信(Messaging API利用)

  1. サンクスメッセージ
  2. 効果的な使用方法のノウハウ・愛用者の声
  3. 定期購買の案内
  4. お得な定期購買限定クーポンの案内

例5:飲食店・サロンなど実店舗の予約ユーザーに向けたステップ配信

  1. サンクスメッセージ
  2. 予約日直前のリマインダー
  3. 来訪後のフォローアップ
  4. 次回予約のご案内と受付

さいごに

友だち追加起点で行うステップ配信以外にも、購買など自社サービス上でのユーザーのアクションを起点として配信するステップ配信をご紹介しました。

ステップ配信に限らず、自社サービスの顧客データ・行動データと連携することはLINEをCRM活用していく上でポイントとなります。是非、検討してみてはいかがでしょうか?

「ソーシャルPLUS」について

LINEを活用したCRM・ソーシャルログインサービス「ソーシャルPLUS」では、LINEログインを活用したCV導線の簡略化から、友だち追加の促進、会員情報に応じたセグメント配信に至るまで、ユーザー体験を重視したご提案が可能です。

LINE株式会社の開発・販売のパートナーにも認定されているため、LINE公式アカウントを活用したCRMの導入サポートも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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