2023年8月のアップデートでLINE公式アカウントの新しいオーディエンスタイプである「リッチメニュークリックターゲティング」と「リッチメニューインプレッションリターゲティング」が追加されました。
オーディエンスを活用すれば、LINE Official Accout Managerだけで簡単に効果的なセグメント配信ができるのでぜひとも活用していきたい機能です。
しかし実際に配信で使うためにはオーディエンスサイズのルールがあったり、仕様を理解する必要があります。
そこで今回はリッチメニューに関するオーディエンスでどんなことができるのか、また、詳しい設定項目について解説をします!
「リッチメニュークリックリターゲティング」
リッチメニュークリックリターゲティングとは、リッチメニューをタップしたユーザーでオーディエンスを作成することができる機能です。
- 「直近◯◯日以内にリッチメニューの特定のボタンをタップしたユーザーでオーディエンスを作成する」
- 「キャンペーンやセール期間中の◯月◯日〜◯月◯日にリッチメニューの特定のボタンをタップしたユーザーでオーディエンスを作成する」
など、工夫次第でこれまでとは違う切り口でオーディエンスを作成できます。これらは除外配信も可能ですので、例えば、リッチメニューをタップしていないユーザーにむけて配信することなどもできます。
期間タイプ
まずは 期間タイプ を選択します。期間タイプとは、オーディエンスを収集する期間の種別です。期間タイプには下記2種類があります。
「変動期間」
「変動期間」はオーディエンスの中身が日ごとに変動するということです。
現在を起点に、直近の何日間以内にリッチメニューのボタンをタップしたユーザーを対象にするかを指定します。例えば変動期間を「10日間」に設定した場合、
- 5/30時点では、5/20〜5/29の間を集計
- 5/31時点では、5/21〜5/30の間を集計
となります。前日から10日間ということです。
「固定期間」
開始日と終了日を指定して、その期間内にリッチメニューのボタンをタップしたユーザーをオーディエンスの対象にします。指定できる最長期間は366日です。
これは期間を固定するので時間が経過してもオーディエンスの中身は変動しません。
アクション (クリックユーザー)
リッチメニューのどのタップ領域をオーディエンス対象にするかを設定します。
リッチメニューのすべてのボタンのタップを対象にするか、特定の1つのボタンを対象にすることができます。特定の2つのボタンを対象にすることはできません。
「リッチメニューインプレッションリターゲティング」
上記の「リッチメニュークリックリターゲティング」と同時にリリースされた新機能です。
リッチメニューインプレッションリターゲティングはリッチメニューのタップではなく、トークルームでリッチメニューを表示させるだけでオーディエンスの対象になります。
- 「直近◯◯日以内に(リッチメニューを表示させた) ユーザーをアクティブなユーザーとみなし、オーディエンスを作成する」
というようなことができそうですね!
もちろんこのオーディエンスも除外配信が可能ですので、「リッチメニューを表示させなかった=LINE公式アカウントのトーク画面を開いていない(休眠顧客)」に対してもアプローチができます。
設定項目はクリックターゲティングと違いはないのでここでは省略します。
オーディエンスサイズに注意
今回ご紹介した「リッチメニュークリックリターゲティング」と「リッチメニューインプレッションリターゲティング」を実際の配信で利用するには、オーディエンスサイズが50以上必要です。
友だち数が少ないLINE公式アカウントなどではオーディエンスを利用した配信ができませんので注意してください。
まとめ
新しくリリースされた2つのオーディエンスはいかがでしたでしょうか?
これまでリッチメニューに関するオーディエンスはなかったので、非常に嬉しいアップデートとなりました。
その他のオーディエンスに関してはこちらも参考にしてください!