「ここが知りたい!Shopify – LINE連携」連載スタートにあたって
カナダ発のECプラットフォームとして、全世界で急成長を遂げている「Shopify(ショッピファイ)」。個人のネットショップから大手企業に至るまで、その導入マーチャントは幅広く、今や世界175か国以上、100万以上のショップで利用されています。
一方で、ECサイト運営におけるCRM施策の一つとして様々な企業で活用されている「LINE公式アカウント」。日本国内だけで月間8,900万人※1 が利用するLINEを通じて、企業がユーザーと接点を持つ事例も、ますます増えてきています。
※1【公式】LINE公式アカウント https://www.linebiz.com/jp/service/line-official-account/
そして今、注目度が高まっているのが、このShopifyとLINEを連携させることでさらに効果的なCRMを実現していこうという施策です。実際、LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」の開発・導入支援をさせていただいている弊社では、ECサイトに携わる方々からお問い合わせを頂く機会が増えています。
しかしながら、まだまだ始まったばかりという段階の「Shopify-LINE連携」。
- Shopify-LINE連携に興味はあるけれど、具体的に何ができるの?
- LINE関連のマーケティングツールは使ったことあるけど、Shopifyだとどうすればいいの?
などなど、お問い合わせ内容は多岐に渡っています。
そこで、皆さんからよく頂くお問い合わせをベースに、「ここが知りたい!Shopify-LINE連携シリーズ」としてQ&A方式で連載を行っていきます!第一弾である今回は、LINE公式アカウントのテッパン施策ともいえる「セグメント配信」に関するものです。
Q. LINE公式アカウントだけでもセグメント配信はできると思いますが、ツールを使うことのメリットは何ですか?何が違うのか知りたいです
まずざっくりと特徴をまとめると、LINE公式アカウントの公式管理画面(LINE Official Account Manager)を利用したセグメント配信では、LINE公式アカウントが保有するデータを元にセグメント配信を行えます。一方、「CRM PLUS on LINE」のようなID連携ができるツールを併用すると、ECサイト(Shopify)のデータを元にしたより柔軟なメッセージ配信も手軽に実施可能になります。
以下、それぞれ具体的にどんなセグメント配信を行えるのか説明していきます。
LINE公式アカウントの管理画面(LINE Official Account Manager)から行う方法では、LINE上のデータを元にしたセグメント配信が可能
LINE公式アカウントでは、LINE上での行動やLINE公式アカウント側で保有するデータを元に推察した属性(通称:みなし属性)でメッセージ配信ができます。
みなし属性は、ユーザーが保有するスタンプや、友だち追加しているLINE公式アカウントなどの利用状況から推定され、トークや通話の内容などは一切含まれません。また、あくまでも推定の属性情報であり、情報は随時更新されるため、この推定値は変動する場合があります。
みなし属性には、年齢・性別・居住エリア・利用OS・友だちになってからの期間という5つのセグメントがあり、これをメッセージ配信に利用できる他、「オーディエンス機能」 というものもあります。
オーディエンス機能では、「過去に配信したメッセージ内のリンクをクリックしたユーザー」「過去に配信したメッセージを開封したユーザー」などで絞り込みをしたセグメント配信も可能です。
セグメント配信の具体例
- 配信済メッセージをクリックした友だちを除外し、 メインターゲットである女性30歳代(みなし属性)の友だちのみに再度メッセージを送信する
- 配信済メッセージを開封した友だちを除外し、開封していない友だちのみに再度同じメッセージを送信する
- (既にID連携されている会員限定)自社ECサイトで購入経験がない友だちのユーザーIDを抽出し、クーポンメッセージを送信する
特徴まとめ
- セグメント配信を行うために追加の開発やツール導入を行う必要がなく、手軽に試せる
- セグメント分けに使えるデータは、みなし属性やメッセージの開封・クリック状況などLINE公式アカウント上で取得できるものが中心
- ECサイト側の正確な顧客情報や行動情報などに合わせた配信は難しい
既にID連携がされた状態であれば、ECサイト側で会員データとLINEのユーザーIDを紐づけたうえで、LINE Official Account Managerに配信対象のユーザーIDをアップロードする等の方法でセグメント配信を行うことも可能ではありますが、「ID連携を促す施策」と「IDアップロードの手間」は別途必要になります。
ツール(ID連携ができるもの)を使う方法では、ECサイトの顧客情報・行動情報を元にしたセグメント配信も可能に
ツールによってその特徴は様々ですが、本記事では弊社の提供するShopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」を例に解説します。その他ツール連携については、近日中に記事を公開予定ですので、ぜひ併せてご参照いただければと思います。(公開次第リンクを追加いたしますので、今しばらくお待ちくださいませ)
ECサイト側のデータをLINEのセグメント配信に活用するためには、「ID連携(会員IDとLINEのユーザーIDの紐づけ)」が必要です。
ID連携を行う方法は、大きく分けると
- 先にLINE公式アカウントに友だち追加いただいて、LINE公式アカウントのメッセージやリッチメニューから連携を促す方法
- ECサイト側にID連携のための導線を用意し、友だち追加とID連携を一気に促す方法
の2パターンがあります。
「CRM PLUS on LINE」では、購入後のサンクスページやマイページに連携ボタンを設置することで、実際に商品購入や会員登録を行ってくださったお客様のID連携を促進し、ECサイトの顧客データを元にセグメント配信に繋げていく設計をスムーズに実現できます。
ID連携を元にしたセグメント配信の具体例
- 初回購入者限定のクーポンメッセージを配信
- ID連携者限定でお得なキャンペーン情報を配信
- 再入荷通知(品切れ商品の再入荷連絡を希望するユーザーに再入荷通知を配信する)
- カゴ落ち配信(商品をカートに入れたまま離脱したユーザーへリマインド配信する)
特徴まとめ
- ECサイト側のデータをセグメント配信に活用するには、ID連携が必要
- ツールを活用することで、ID連携を開発リソースを抑えて導入できる
- 「特定の商品を購入した人」「会員登録時のデータ」などをセグメント配信に活用できる
- カゴ落ち配信・購買履歴に合わせたステップ配信など、購買に繋がりやすいメッセージ配信の自動化も可能
- LINE公式アカウントに追加でツールを利用する分、一定の導入・開発コストがかかるので、導入の目的を明確にしてから導入するのがおすすめ
ツールを上手く活用することでLINE公式アカウントの活用の幅は広がりますが、運用リソースを確保できないままツール利用を始めると、費用対効果が合わなくなってしまう可能性も。導入の目的を明確にしてから、カゴ落ち配信やステップ配信などの自動化も組み合わせて活用するのがおすすめです。
LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」のご紹介
開発不要で、ID連携数100名まで無料でご利用可能です。
無料インストールはこちら:https://apps.shopify.com/socialplus?locale=ja
Shopify-LINE連携でお困りの際には、ぜひご相談ください!
実施目的や解決したい課題、Shopify・LINE公式アカウントの運用フェーズ、会員数・友だち数によっても、最適な方法は様々かと思いますが、ShopifyとLINEを最大限に活用したユーザー体験の向上、そして顧客との最適な関係性構築のためのヒントとして、この連載記事が皆様のお役に立てましたら幸いです。
また、弊社ソーシャルPLUSでは、LINE株式会社のTechnology PartnerおよびShopify Expertsとして、様々な規模のストアのLINE活用をサポートさせていただいております。お困りの際には、ぜひお気軽にご相談くださいませ!
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【アーカイブ動画】Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」サービス紹介
スライド資料ではなく、実際の管理画面や操作感をご覧いただけます。ぜひ併せてご視聴ください!