当ブログでは、LINE公式アカウント運営者が押さえておきたいLINE公式アカウントやLINE広告に関連するニュースやアップデート、参考事例などを月1でまとめてご紹介しています。
今月もアップデート情報が盛りだくさんとなっております。中でもLINEビジネスIDの2段階認証有効化やLINE Payサービス終了に伴う注意事項など、重要なお知らせも多くありました。
是非、隙間時間でのキャッチアップにお役立てください!
LINE公式アカウント
LINEビジネスIDの2段階認証の有効化と2段階認証を必要とする条件について
LINE Official Account ManagerやLINE Developerなどにログインする際に必要なLINEビジネスIDのログイン方法が変更となり、2段階認証が一部有効化されました。
2段階認証が必要となる条件は以下の通りとなります。
- 対象ユーザー
LINEビジネスIDにメールアドレスが登録され、2段階認証が有効な状態で「LINEアカウントでログイン」を利用されているユーザー
※2024/9/3実施の2段階認証の有効化にて、LINEビジネスIDにメールアドレスが登録されている方は2段階認証が自動的に有効化されています。 - 対象サービス
・LINE公式アカウント
・LINE広告
・LINE Developers
※その他、LINEビジネスIDを利用する全てのサービスが対象です。 - 変更内容
・「LINEビジネスIDでログイン」を行う際、メールでの2段階認証が必要
・「LINEアカウントでログイン」を行う際はメールでの2段階認証は不要
※「LINEアカウントでログイン」時はLINEアプリ上で認証番号の入力が必要です。
詳しくは下記ページをご覧ください。
▼LINEビジネスIDの2段階認証の有効化(2024/9/3実施)
https://www.lycbiz.com/jp/news/line-official-account/20240829
▼LINEビジネスIDの2段階認証を必要とする条件変更(2024/9/11実施)
https://www.lycbiz.com/jp/news/line-official-account/20240909
50代以上の属性情報の細分化:分析
これまでLINE Official Account Manager「分析」機能の友だち属性情報は50歳以上の友だちの割合はまとめて集計され、「50代以上」という1つのデータとして表示されていました。
今回、50〜54歳、55〜59歳、60〜64歳、65〜60歳、70歳以上の単位で確認することができるようになりました。
これにより、友だちの年齢層が比較的高いLINE公式アカウントでも、特にどの年代層が多いかを把握することができ、運用施策の新たな検討材料として活用できるようになりました。
▼「分析」の50代以上の属性情報について
https://manager.line.biz/announce/100007219
「クーポン」のLINEユーザー使用時に表示される案内文が変更
LINE上で使用できる「クーポン」は獲得に友だち追加が必要であるため、友だち追加や店舗への来店・購入などのユーザーアクションを促す施策として活用されています。
今回、LINEユーザーがクーポン使用時に表示されている案内文の内容が以下のように変更されました。
■変更前
店舗スタッフに提示するか、LINEユーザー自身で使用済みにするように案内
■変更後
利用ガイドを確認のうえ、使用済みにするように案内
※店舗スタッフへの提示などの案内が必要な場合は[利用ガイド]に記載してください
「利用ガイド」はLINE Official Account Manager「ツール」→「クーポン」画面の「クーポン設定」にて変更可能です。
▼【仕様変更】「クーポン」の使用時の表示について
https://manager.line.biz/announce/100007812
「LINE Pay」サービス終了に伴う影響について
LINEで利用できるモバイル送金・決済サービスであるLINE Payが2025年4月30日をもって終了となります。サービス終了に伴い、LINE公式アカウントの以下機能に変更があります。
お支払い方法
LINE公式アカウントのお支払い方法に「LINE Pay」が設定されている場合、2025年3月31日(月)までに「お支払い方法」の再登録などの対応が必要です。
対象
・2023年2月14日までにお支払い方法にクレジットカードを登録されたオーナーの皆さま
・お支払い方法にLINE Payを登録されているオーナーの皆さま
決済方法の確認・変更手順は以下の記事をご覧ください。
プロフィール
LINE公式アカウントのプロフィール項目「基本情報」のお支払い方法で「LINE Pay」を選択している場合は、表示を外す必要があります。
※2025年4月30日までに「LINE Pay」の項目は削除されます。
プロフィールの設定方法は以下のマニュアルをご覧ください。https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/profile_basic
友だち追加
LINE Pay利用を通じたLINE公式アカウントの友だち追加ができなくなります。
それに伴い、LINE Official Account Managerの友だち追加ガイドに表示されている「LINEサービスと連携して友だちを増やす」のメニューが削除されます。
LINE Pay利用時にLINE公式アカウントの友だち追加をご案内されていた場合、別途友だち追加QRコードをご案内するなど、案内方法の変更をご検討ください。
メンバーシップ
メンバーシップ会員のお支払い方法でLINE Pay残高が利用できなくなります。
メンバーシップ会員のLINEユーザーはお支払い方法を変更いただく必要がございます。
お支払い方法の変更手順については下記ページをご覧ください。
https://manager.line.biz/announce/100008143
LINE API
LINE DevelopersコンソールからMessaging APIチャネルを直接作成できないように
8月に告知されていた通り、サードパーティーのLINE配信ツールやチャットサービスを利用する際に設定が必要なMessaging APIチャネルがLINE Developerコンソールから作成できなくなりました。
今後は以下の手順でMessaging APIチャネルを作成する必要があります。
- LINE公式アカウントを作成する。
詳しくは、『Messaging APIドキュメント』の「1. LINE公式アカウントを作成する」を参照してください。
- 作成したLINE公式アカウントでMessaging APIの利用を有効にする。
詳しくは、『Messaging APIドキュメント』の「2. LINE公式アカウントでMessaging APIを有効にする」を参照してください。
▼2024年9月4日をもってLINE DevelopersコンソールからMessaging APIチャネルを直接作成することはできなくなりました
https://developers.line.biz/ja/news/2024/09/04/no-longer-possible-to-create-messaging-api-channels-from-console
友だちの統計情報「50歳から70歳までの割合」を取得できるようになりました:Messaging API
これまでMessaging APIのリクエストで取得できる「友だちの属性情報に基づく統計情報」は、50歳以上の友だちの割合は細かく集計されておらず、取得できませんでした。
今回、50〜54歳、55〜59歳、60〜64歳、65〜60歳、70歳以上毎にそれぞれ集計されるようになったことで、より細かな友だちの割合を取得することができ、LINE公式アカウントの運用施策の検討材料として活用できるようになりました。
▼Messaging APIで取得できる友だちの統計情報において、50歳から70歳までの割合を取得できるようになりました
https://developers.line.biz/ja/news/2024/09/05/age-percentage-subdivision
LINEログインとLIFFのロードマップが公開
LINEアカウントでウェブサイトやアプリのユーザー会員登録・ログインができるLINEログインや、デジタル会員証を表示する機能やモバイルオーダー機能などをLINE上で提供できるLIFFアプリ・LINEミニアプリについて、今後リリース予定の機能とリリース時期が公開されました。
LINE公式アカウントの友だち追加が不要なLINEミニアプリの開発と公開には、LINEヤフーの審査が必要でしたが、審査なしで「未認証アプリ」として公開できるようになる予定もあります。LINEミニアプリをより気軽に試せるようになるアップデートとなりそうです。
また、今後ロードマップに記載されている機能や、プロダクトに対する要望をLINEヤフー開発チームに伝える手段を提供予定とのことです。続報を待ちましょう!
▼LINEログインとLIFFのロードマップを公開しました
https://developers.line.biz/ja/news/2024/09/20/line-login-liff-roadmap
以下記事では、現時点でのLINEミニアプリとLIFFの違いや採用メリットを解説しています。併せてご覧ください。
iOS版LINEバージョン14.15.1以降で、LINEミニアプリをヘッダーから最小化できるようになりました
LINEミニアプリは、使い慣れたLINEアプリ上でのデジタル会員証の表示やモバイルオーダーなど、様々な業種で活用できる機能を提供することができます。
LINEミニアプリのヘッダーには「閉じるボタン」が配置されていましたが、iOSのみ「最小化ボタン」に変更されました。
これまでの「閉じるボタン」ではLINEミニアプリが閉じてしまい、再アクセス時は再度ミニアプリを開き直す必要がありました。
ヘッダーのボタンが「最小化ボタン」になったことで、再アクセス時は最小化されたミニアプリをタップするだけとなり、ユーザーの利便性が向上しました。
LINEミニアプリを最小化できる条件については下記を参照ください。
▼LIFFブラウザの最小化の使用条件
https://developers.line.biz/ja/docs/liff/minimizing-liff-browser/#conditions-of-use
▼iOS版LINEバージョン14.15.1以降で、LINEミニアプリをヘッダーから最小化できるようになりましたhttps://developers.line.biz/ja/news/2024/09/17/line-mini-app-minimize-button-for-ios
まとめ
来月もこのような形でお役立ち情報をまとめてお届けする予定です。
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