
2026年3月に、LINEヤフー社よりLINEビジネスIDにおける2段階認証の必須化が発表されました。
2026年4月30日より2段階認証はオフにできなくなり、6月30日以降は未設定のアカウントに自動的に適用されます。
これにより、すべてのアカウントで有効化が必要となり、ログイン方法や運用体制に影響が出る可能性があります。
特に、複数人でのアカウント管理や共有メールアドレスでの運用をしている場合は、事前に見直しておかないとログインできなくなるなどのトラブルにつながることもあります。
本記事では、今回の変更内容とあわせて、実務で気をつけたいポイントを解説します。
LINEビジネスIDの2段階認証が必須化|何が変わる?
LINEビジネスIDにおける2段階認証必須化により、メールアドレスとパスワードでログインする方式である「ビジネスアカウント」では、ログイン時に認証コードの入力が必要になります。
対象
ビジネスアカウントでログインしているユーザーが対象です。
※LINEアカウントなど、他のログイン方法をご利用の場合は対象外です。

実施スケジュール
- 2026年4月30日:2段階認証をオフにできなくなります
- 2026年6月30日:2段階認証がオフのアカウントに対し、メール認証が自動的に有効化されます
影響
- すでに2段階認証がオンのアカウント
→ 影響はありません - 2段階認証がオフのアカウント
→ 2026年6月30日以降、ログイン時にメール認証が必要になります
LINEビジネスIDは、LINE公式アカウントや広告、LINE Developersなど複数の管理画面で共通して利用されるアカウントのため、今回の変更は特定の機能にとどまらず、LINE運用全体に関わるログイン仕様の変更といえます。
そのため、「ログイン方法が変わる」というだけでなく、アカウントの管理や運用のあり方にも影響が出る可能性がある点に注意が必要です。
特に、これまで複数人でアカウントを共有している場合は、ログイン方法や運用の見直しが必要になる可能性があります。
※LINEビジネスIDの基本や作成方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
2段階認証必須化の対象となるログイン方法とは?
今回の2段階認証必須化は、LINEビジネスIDを利用しているすべてのユーザーが対象ではなく、ログイン方法によって対象が異なります。
LINEビジネスIDのログイン画面では、主に以下のようなログイン方法が用意されています。
- LINEアカウント
- ビジネスアカウント(メールアドレス+パスワード)
- Yahoo! JAPAN ID
このうち、今回の変更の対象となるのは「ビジネスアカウント(メールアドレス+パスワード)でログインしている場合」です。
※なお、LINEアカウントやYahoo! JAPAN IDでログインしている場合も、それぞれのサービス側で2段階認証や本人確認の仕組みが提供されています。今回の変更は、それらとは別に「ビジネスアカウント(メールアドレス+パスワード)」でのログインに対して適用されるものです。
ビジネスアカウントを複数人で共有している場合は要注意
今回の2段階認証の必須化を踏まえると、これまでのような「1つのアカウントを複数人で共有する運用」は見直しが必要です。
認証コードは特定のメールアドレスや端末に送られるため、共有アカウントのまま運用すると、
- 担当者がすぐにログインできない
- 認証コードの受け渡しが発生する
- 作業のたびに確認が必要になる
といった状態になり、日々の運用に支障が出やすくなります。
そのため今後は、担当者ごとにLINEビジネスIDを発行し、LINE公式アカウントの管理画面の「権限管理」で、担当者ごとに権限を付与して管理する運用を前提とすることをおすすめします。
対応としてやっておきたいこと
今回の変更にあわせて、運用をスムーズに移行するために、事前に以下の点を整理しておくことをおすすめします。
利用しているログイン方法を確認する
まず最初に、LINE公式アカウントを運用している各担当者が現在どのログイン方法を利用しているのかを確認しましょう。
- ビジネスアカウント(メールアドレス+パスワード)
- LINEアカウント
- Yahoo! JAPAN ID
2段階認証の設定状況の確認方法
※ビジネスアカウント(メールアドレス+パスワード)でログインしている場合
現在の設定状況は、以下のプロフィール画面から確認できます。
ログイン後、「2段階認証」欄に表示されているステータスをご確認ください。
「オン」の場合は特別な対応は不要です。
「オフ」の場合は、2026年6月30日以降ログイン時に認証が必要となるため、事前に設定しておくことをおすすめします。
なお、2段階認証は以下の方法で設定できます。
- メール認証
- 認証アプリ
- SMS
- バックアップコード
特に、メール認証を利用する場合は、登録しているメールアドレスで確実に受信できる状態になっているかを事前に確認しておくと安心です。
個人単位でLINEビジネスIDを発行する
※共有アカウントでログインしている場合
共有アカウントでログインしている場合、共有アカウントでの運用を見直し、担当者ごとにLINEビジネスIDを発行する形へ切り替えます。
LINEビジネスIDは、以下のいずれかの方法で作成・利用できます。
- LINEアカウントでログイン
- ビジネスアカウント(メールアドレス+パスワード)でログイン
- Yahoo! JAPAN IDでログイン
そのため、必ずしも「メールアドレス+パスワード」のビジネスアカウントに限定する必要はなく、各担当者の運用に合わせてログイン方法を選択することが可能です。
具体的には、現在共有しているアカウントとは別に、各担当者が自身のLINEアカウントやメールアドレスを用いてLINEビジネスIDを作成し、それぞれのアカウントでログインできる状態へ切り替えます。
そのうえで、既存のLINE公式アカウントや各種管理画面に対して、必要なメンバーを追加する形で運用を移行していくとスムーズです。
※LINEビジネスIDの作成方法や、ログイン方法ごとの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
LINEビジネスIDにおける2段階認証の必須化により、ログイン方法が変わるだけでなく、アカウントの管理方法や運用体制にも影響が出る可能性があります。
特に、共有アカウントでの運用を続けている場合は、早めの見直しをおすすめします。
今回の変更をきっかけに、自社のLINE運用におけるアカウント管理のあり方を見直し、スムーズに対応できる体制を整えておきましょう。

