LINE公式アカウントのリッチメニューでだし分けや複数タブの切り替えを活用する方法(Messaging API利用)

LINE Official Account Managerで設置するリッチメニューは基本的にすべての友だちに対して共通のものが配信されます。

性別、趣味嗜好、年齢層、既存会員か未会員の方か、など様々な属性ユーザーのニーズにあわせてリッチメニューの設定をする場合、6エリアでは足りないこともありますよね。

新規会員登録キャンペーンへのリンク、限定クーポンのお知らせページへのリンク、男性向け商品ページへのリンク、期間限定の商品案内ページへのリンク、店舗への集客、問い合わせ先、FAQへのリンクも常時設置したい…と、設置したいメニューはたくさん…。

ユーザーにとって利便性の高いリッチメニューを提供したいけど、様々なユーザー属性にあわせて用意するのは難しい…。そんな時は複数のリッチメニューをタブ切り替えたり、ユーザー属性にあわせたリッチメニューの出し分けがオススメです。

この記事では、複数のタブを切り替えるリッチメニューや動的にだし分けるリッチメニューなどLINEのMessaging APIを利用したリッチメニューについて紹介します。

リッチメニューのタブ切り替えとは?

タブ型のリッチメニューを配信すると、ユーザーがタブをタップすることで、2〜3タブのメニュー表示を切り替えられます。

タブ型リッチメニュー例|ソーシャルPLUS LINE公式アカウント
タブ型リッチメニュー例(ソーシャルPLUS LINE公式アカウントより

リッチメニューをタブで切り替えるメリット

  • 複数のタップ領域を設置できる
  • タブによって複数のメニューをグルーピングし、わかりやすいリッチメニューを提供できる
  • ユーザーの利用促進につながる

限られたスペースでより多くのメニュー(タップ領域)を提供しながら、タブによって複数のメニューをグルーピングすることで、ユーザーにわかりやすいメニューを提供できます。

例えば、タブの見出しを「会員の登録済みの方」「会員登録がまだの方」「キャンペーン」など、ユーザー属性やメニューの種別ごとに分類すると、友だちユーザーにわかりやすいリッチメニューを提供することができます。

わかりやすく導線やメニューが整理されていることでユーザーの利用促進にもつながります。

リッチメニューのタブ活用のポイント

  • タブの分け方を工夫する
  • 1タブ目にはユーザーに訴求したい情報やメニュー、使用頻度の高いメニューを配置する

ユーザーの使いやすさを重視し、種別や属性別などタブごとにグルーピングします。

また、1タブ目はデフォルトで表示されるため、サイトへの導線やキャンペーン、会員証など使用頻度の高いメニューやユーザーに見てほしいメニューを配置しましょう。

ラ ロッシュ ポゼのタブ型リッチメニュー
(事例:ラ ロッシュ ポゼ様)

◆ラ ロッシュ ポゼ様のリッチメニュー例

  • 1タブ目の「キャンペーンタブ」では目を引く画像で商品やキャンペーンを訴求
  • 2タブ目の「公式オンラインショップタブ」では、メンバーシッププログラムやマイページ、チャット、ポイント交換などサービス利用導線を配置
Coyoriのタブ型リッチメニュー
(事例:Coyori様)

◆Coyori様のリッチメニュー例

  • 1タブ目の「NEWSタブ」では画像で商品やキャンペーンを訴求、多くのユーザーが利用するマイページや商品一覧への導線を配置
  • 2タブ目の「便利メニュータブ」では、定期便の確認・変更やポイントや購入履歴などサービス利用導線を配置

リッチメニューのタブ切り替え活用事例

リッチメニューをタブで切り替えるようにしたことで、リッチメニュー経由の訪問ユーザーや注文数が約15%増加|レンズダイレクト

レンズダイレクト様は、リッチメニューをタブ化し、「タイムリーなキャンペーン企画の訴求」と「欲しいものに辿りつきやすいような導線」を両立されています。

レンズダイレクト様:タブ型リッチメニュー

1タブ目はキャンペーンなどの「今」お得な情報と、オンラインストアTOP・マイページ・LINEのID連携を設置し、2タブ目では「ワンデー(クリア)」や「2ウィーク」「遠近両用」など、カテゴリ別の商品ページにすぐアクセスできるようなデザインにしています。

リッチメニューをタブ型にして今の運用にした結果、リッチメニュー経由の訪問ユーザーや注文数が約15%増加しました。(導入前比)

LINE活用の目的は「この商品を買いたい」から「このお店で買いたい」の変化を生むため LINE経由の売上を約6倍に伸ばしたレンズダイレクト

LINE経由の売上の7割はリッチメニューから。”とりあえず富澤商店にいってみよう”を後押しするリッチメニュー

富澤商店様は、「特別な目的はなくともとりあえず富澤商店にいって、商品を探してみよう。何か発見があるかな?」と訪れるお客様に、リッチメニューを活用してわかりやすい導線を提供することで、リッチメニューをお買い物の入り口としてLINE経由の購買につなげています。

リッチメニューのタブ切り替えを活用して、1タブ目にはオンラインショップへの導線など購買促進につながるメニューを中心に、2タブ目にはレシピなどのお役立ちコンテンツを配置しています。

富澤商店:タブ型リッチメニュー

毎月月替わりのクーポンを用意することで「今月のクーポンは何かな?」と定期的にLINE公式アカウントをチェックしていただく方もいるようです。

実は、LINE経由の売上の中でも、リッチメニュー経由でお買いものしていただくケースが一番多いんです(中略)

リッチメニューは配信費用がかからず、自社オリジナルのメニューを設置できるので試行錯誤しつつ活用しています。

LINE公式アカウントのリッチメニューからワンタップでオンラインストアにいけることもあり、「とりあえず富澤商店にいってみよう」というお客様のお買い物の入り口としてご利用いただけて、LINE経由の購買のきっかけにもなってるのだと思います。

購買意欲の高いユーザーを中心にID連携数が約11倍に伸長! “ふらっと立ち寄っていただける”LINE公式アカウントが富澤商店利用の架け橋に

会員専用のリッチメニューからLINEログインした状態で会員限定ページへ|ダイヤ工業

ダイヤ工業様では、タブ機能を利用して会員専用のリッチメニューを表示しています。

LINEログインを活用することで、リッチメニューをタップするとログインした状態で会員限定のページに遷移※することを実現しています。

※自動ログイン(オートログイン):LINEの自動ログインに対応していると、LINEアプリ内ブラウザでサイトに遷移すると同時に自動的にLINEログインさせることが可能です。
https://www.socialplus.jp/line/autologin

ダイヤ工業:タブ型リッチメニュー

リッチメニューの出し分けとは?ユーザー単位でリッチメニューを配信

LINEのID連携で取得できるLINEのUIDを指定して、ユーザーの属性にあわせたリッチメニューの出し分けも可能です。

リッチメニューの出し分け例

リッチメニューをだし分けるメリット

  • 会員用・定期購入者用など、ユーザー毎に最適なリッチメニューを表示できる
  • タブ型リッチメニューを動的にだし分けることも可能

リッチメニューだし分けでは、タブ型リッチメニューの全配信より更にパーソナライズされたリッチメニューの配信ができます。

◆リッチメニューの出し分け例

  • 属性別:性別、年代別
  • アンケート回答など特定のアクションを行ったユーザーとそうでないユーザー
  • 会員登録済ユーザーと非登録ユーザー
  • ID連携済ユーザーと非連携ユーザー
  • 会員のランク別:初回購入ユーザー、リピート購入ユーザー、ロイヤルカスタマー

タブ型リッチメニューやリッチメニューの出し分けを行う方法(Messaging APIを利用)

タブ型リッチメニューやリッチメニューの出し分けは、LINE Messaging APIを使用するため、開発もしくはツールの利用が必要となります。

ツール特徴
LINE Official Account Manager管理画面から簡単に設置できる
表示期間の設定が可能
Messaging APIリッチメニューのタブ切り替えやユーザーごとにリッチメニューをだし分けることが可能
高度なカスタマイズが可能

「ソーシャルPLUS」が提供するメッセージマネージャーやLINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」では、リッチメニューのタブ機能やUIDを利用したリッチメニューの出し分けの機能を提供しています。

Webhookの設定を必須としないため、他社ツールとの併用実績も多くあります。具体的な併用方法に関する相談も受け付けていますので、ぜひお気軽にご相談ください

LINE Official Account Managerで設定したリッチメニューとMessaging APIを利用したリッチメニューを併用する時の注意点

リッチメニューは優先度の高いものが表示される

LINE Official Account Managerで設定したリッチメニューと、Messaging APIで設定したリッチメニュー(タブ型リッチメニューや出し分けなど)を併用する際、表示されるリッチメニューには優先順が決められています。

以下の優先順に、優先度の高いものが表示されます。

  • Messaging APIで設定するユーザー単位のリッチメニュー
  • Messaging APIで設定するデフォルトのリッチメニュー
  • LINE Official Account Managerで設定するデフォルトのリッチメニュー

*デフォルトのリッチメニュー:LINE公式アカウントを友だち追加しているすべてのユーザーに配信するリッチメニュー

1つのリッチメニューの編集ができるのは1つのツールのみ

例えば、LINE Official Account Managerで作成したリッチメニューは、LINE Official Account Managerでのみ編集ができます。また、Messaging APIで作成したリッチメニューについては、LINE Official Account Managerは使用できません。

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