
「LINE公式アカウントを作ったけど、一斉配信ばかりで効果が出ない」
「ステップメールのように自動で段階的に配信できないの?」
そんな時に検討したいのが、LINEステップ配信です。
友だち追加やユーザーの行動を起点(トリガー)に、あらかじめ設定したシナリオに沿って段階的に配信できるため、効率的に顧客を育成し、リピートや売上アップにつなげられます。
本記事では、LINEステップ配信の基本から始め方、そして 標準機能・拡張ツール・ID連携という3つの方法の違いを比較し、事例もあわせて紹介します。
LINE公式アカウントのステップ配信とは?
LINE公式アカウントのステップ配信とは、友だち追加などのユーザー行動をきっかけに、あらかじめ設定したシナリオに沿って自動でメッセージを配信する機能です。
「友だち追加」「友だち追加経路」「オーディエンス(特定の条件に合致するユーザー)」を起点として、「○日後にメッセージを配信する」といった設定ができます。
例えば、友だち追加をした直後にウェルカムメッセージを配信し、1日後にはサービス案内を送付、5日後にユーザーレビューを紹介、さらに7日後には限定クーポンを配布するといった流れを自動化できます。

一斉配信では、基本的に同じ情報を同じタイミングで配信します。一方、ステップ配信では、友だち追加直後から数日後まで、伝えたい情報を順番に届けたい場合などに活用しやすい機能です。
また、LINEの拡張ツールを利用すると、友だち追加経路やアンケート回答、購入状況、ID連携の有無などをもとに配信を分岐したり、リッチメニューの切り替えやタグ付けを自動化したりすることもできます。
LINE公式アカウントの標準機能を利用したステップ配信
LINE Official Account Managerの標準機能でも、友だち追加やオーディエンスを起点に、一定期間をあけて複数のメッセージを自動配信できます。
配信タイミングや条件分岐を組み合わせることで、ユーザーの属性や行動に応じたフォローも可能です。ここでは、標準機能を使った代表的な活用例を紹介します。
活用例1.友だち追加を起点にした配信

新しく友だち追加したユーザーに、1日後にウェルカムクーポンを配信、3日後に人気商品の紹介を行い、初回購入を促進。
活用例2.友だち追加経路を起点にした配信

友だち追加広告経由で友だち追加してくれたユーザーに、3日後に「限定クーポン」を配布
活用例3.オーディエンスを起点にした配信

過去の配信を開封/クリックしたユーザーに、数日後フォローメッセージ → さらに数日後にセール情報を配信
LINE公式アカウントの管理画面からステップ配信を設定する方法
LINE公式アカウントのステップ配信は、LINE Official Account Managerの管理画面から設定できます。ここでは、標準機能で設定できるステップ配信の配信方法を紹介します。
今回は例として、友だち追加したユーザーに対して、数日後にフォローメッセージを配信するステップ配信を設定します。
1.「ステップ配信」を開く
LINE Official Account Managerにログインし、対象のLINE公式アカウントを選択します。

管理画面のメニューから「ステップ配信」を開き、「テンプレートを使用」または「新規メッセージを作成」を選択します。
また、いずれかを選択すると、ステップ配信の「設定ガイド」がポップアップで表示されます。 ガイドに沿って、開始条件や配信タイミングなどを設定することができます。

テンプレート
あらかじめ用意された配信シナリオをもとに作成する方法です。設定例を参考にしながら、比較的手軽にステップ配信を作成できます。

新規メッセージ
配信の開始条件やタイミング、メッセージ内容などをイチから設定して作成する方法です。自社の目的に合わせて柔軟にシナリオを設計できます。
2.ステップ配信の「基本情報」を設定する
本記事では、ステップ配信の仕組みや設定の流れを理解しやすくするため、「新規メッセージ」から一つずつ設定していきます。
まずは、ステップ配信の基本情報を設定します。主に以下の項目を設定できます。

- タイトル・・・管理用の名称です。あとから見たときに配信内容がわかる名前にしておくと、管理しやすくなります。
- 有効期間・・・ステップ配信を実施する期間です。設定した期間内に開始条件を満たしたユーザーが配信対象になります。
- タイムゾーン・・・配信日時の基準となるタイムゾーンを設定します。通常、日本国内向けであれば「Asia/Tokyo」を選択します。
- 配信メッセージ数の上限・・・このステップ配信で送信するメッセージ数の上限を設定します。上限に達すると、それ以降の配信は行われません。
3. ステップ配信の「開始条件」を設定する
次に、メッセージ設定に進めます。どのユーザーをステップ配信に参加させるかを設定しましょう。

開始条件
開始条件として「友だち追加」と「オーディエンス」の2種類から選択可能です。
- 友だち追加・・・ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加したことをきっかけに、ステップ配信を開始します。必要に応じて、特定の友だち追加経路に絞ることもできます。
- オーディエンス・・・あらかじめ作成したオーディエンスに該当したユーザーを対象に、ステップ配信を開始します。たとえば、過去の配信を開封したユーザーや、メッセージ内のリンクをクリックしたユーザーなどを対象にできます。
LINE Official Account Managerの標準機能を活用したステップ配信は、「友だち追加」を起点としたシンプルなシナリオが中心ですが、「オーディエンス」機能を活用することで、簡易的なカゴ落ち配信や購入ユーザーを対象とした応用的なステップ配信も可能です。
ただし、導入にはLINE Tagの設置や手動での細かな設定が必要となります。

今回は、友だち追加後のフォローアップ配信を設定するため、「友だち追加」を選択します。
追加経路
開始条件として「友だち追加」を選択した場合は、さらに追加経路を設定できます。
- すべての経路・・・どの経路から友だち追加したユーザーも対象にします。
- 特定の経路・・・LINEログインやQRコード、クーポンなど、あらかじめ設定した経路から友だち追加したユーザーだけを対象にします。
今回は友だち追加後の基本的なフォローアップを設定するため、すべての経路を対象に進めます。
4. 「メッセージを配信」の設定をする
開始条件を設定したら、メッセージの配信設定に進みます。「ステップ」をクリックして、「メッセージを配信」を選択します。

「メッセージを配信」を選択すると、左側のシナリオ上に「1日後」と「メッセージ配信」というステップが追加されます。
次に、「メッセージ配信」を選択して、実際に送る内容を設定していきます。画面右側に「メッセージを編集」が表示されるので、以下の項目を入力します。

- メッセージラベル・・・管理用の名称です。配信内容がわかる名前にしておくと、あとから確認しやすくなります。
- 配信時間帯・・・メッセージを配信する時間帯を設定します。
- メッセージ内容・・・ユーザーに実際に届けるメッセージを作成します。
必要な項目を入力したら、「保存」をクリックしてメッセージの設定を完了します。続いて、メッセージを配信するまでの「待ち時間」を設定します。
待ち時間では、ステップ配信の開始条件を満たしてから、何日後に次のメッセージを配信するかを指定できます。
シナリオ上に表示されている「1日後」をクリックすると、待ち時間を編集できます。待ち時間は、1日後〜30日後の範囲で設定可能です。

なお、ステップ配信でメッセージを届けられるのは最短で1日後からです。
友だち追加直後にメッセージを送りたい場合は、ステップ配信ではなく「あいさつメッセージ」を利用します。
待ち時間を入力した後に「保存」をクリックすればステップ配信の設定が完了します。
5. ステップを追加して条件分岐を設定する
ステップ配信では、配信対象を分けながらシナリオを作ることもできます。条件分岐を追加するには、シナリオ上の矢印に「+」ボタンから「条件分岐を追加」を選択します。

条件分岐を追加すると、分岐用の条件が表示されるので、配信対象を分けるための条件を設定します。主に設定できるのは、以下の項目です。

- 条件ラベル・・・管理用の名称です。分岐内容がわかる名前を付けておくと、シナリオを確認するときに把握しやすくなります。
- 属性・・・年齢、性別、OS、地域などの属性をもとに配信対象を分けられます。複数の条件を組み合わせることも可能です。
- オーディエンス・・・過去のメッセージを開封したユーザーや、リンクをクリックしたユーザーなど、特定の行動をしたユーザーを条件として指定できます。
例えば、友だち追加後に最初のメッセージを送信し、その3日後に性別によって配信内容を分けるといった設定ができます。
男性にはメンズ向け商品、女性にはレディース向け商品を案内するなど、ユーザーの属性に応じて、より適したメッセージを配信できます。

6. ステップ配信を開始する
内容に問題がなければ、設定を保存して「利用開始」を選択します。
ステップ配信が有効になると、開始条件を満たしたユーザーが順次シナリオに参加し、設定したタイミングに沿ってメッセージが自動配信されます。
配信開始後は、ステップ配信ごとに配信数や開始ユーザー数、開封数、クリック数などを確認できます。
LINE拡張ツールの機能を利用したステップ配信
LINE公式アカウントの管理画面だけでもステップ配信は可能ですが、手間をかけず、より柔軟で効果的な配信を行いたい場合には、外部のLINE拡張ツール(LINEマーケティングツール)の活用がおすすめです。
多くのLINE拡張ツールは、LINE公式アカウントの標準機能だけでは実現できない多様なトリガー・自動化機能を備えています。
さらに、ステップ配信以外の機能(アンケート機能、タグ付与、リッチメニュー切り替えなど)と組み合わせることで、よりパーソナライズ性の高いシナリオ設計が可能になります。
Message Managerでできるステップ配信活用例
ソーシャルPLUSが開発・提供する Message Manager なら、LINE公式アカウントの標準機能では実現できない “成果につながるステップ配信” を構築できます。
例えば、アンケート回答など具体的な行動をトリガーにして、回答内容に応じた配信ができるため、ユーザーの関心や購買意欲に応じたフォローが可能です。
また、任意の友だち追加経路を条件に設定できるため、特定のオフラインイベントで獲得した友だちに限定してステップ配信を行うことも可能です。

【Message Managerでできるステップ配信施策例】
- EC
- Web経由の友だち追加ユーザー
- 離脱時ポップアップで友だち追加したユーザーに、数日後にフォローメッセージ → さらにクーポン配布で初回購入を促進
- 店舗やオフラインイベント経由の友だち追加ユーザー
- 店舗やオフラインイベントで友だち追加したユーザーに、3日後に「限定クーポン」を配布
- アンケート回答を活用したプロモーション
- 「欲しい商品カテゴリ」を回答したユーザーに対して、数日後にそのカテゴリの商品紹介メッセージを自動配信
- Web経由の友だち追加ユーザー
- 人材サービス
- イベント・セミナー参加者のフォロー
- オフラインイベントでQRコードから友だち追加したユーザーに、翌日フォロー資料を配信 → 数日後に関連イベントを案内。
- アンケートを活用したフォローアップ
- 登録時アンケートで「希望職種」を選んだユーザーに対して、その職種に関連する求人情報や記事を段階的に配信。
- イベント・セミナー参加者のフォロー
- 定期購買・サブスクリプションサービス
- ウェルカムシナリオ
- 「トライアル申込」キャンペーン経由で友だち追加したユーザーに対して、翌日に使い方動画 → 数日後に継続利用のメリットを案内。
- ウェルカムシナリオ
このように、LINE拡張ツールを導入すると、LINE公式アカウント管理画面でできるシンプルなステップ配信から一歩進み、手間をかけずに行動起点型の配信やパーソナライズ施策が実現できるため、CVRの向上やリピート促進など “実際の成果” につながります。
拡張ツールは行動起点の配信や柔軟なシナリオ設計が可能な点がメリットです。一方で、外部ツールの導入コストがかかり、導入するツールによって機能差もあるためツール選定が重要です。
Message Managerならアンケートによるユーザー情報の取得・蓄積、柔軟なセグメント配信、ステップ配信、リッチメニューの出しわけやタブ化など、LINE公式アカウントの標準機能だけでは実現できない様々な機能を開発不要でご利用いただけます。
Message Managerの詳細はこちら
https://www.socialplus.jp/message-manager
また、Shopifyをご利用の場合、LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」では、商品発送・ID連携をトリガーにしたステップ配信機能を標準機能として提供しています。インストールベースでご利用いただけるので、是非、お試しください。
LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」の詳細はこちら
https://crmplus.socialplus.jp
LINEのID連携+MAで自社DBと連携したステップ配信
自社の顧客データを活用した高度なパーソナライズ配信を行うにはLINEのID連携(LINEアカウント連携)を活用したステップ配信がおすすめです。
LINEのID連携によってLINEアカウントと会員IDを紐づけることで、購入・会員登録・予約・利用履歴など自社のデータをLINE上でも活用できるようになります。
ただし、ID連携はあくまで「データをつなぐ仕組み」 であり、そのデータを活用してステップ配信を行うには、MAツールなどの配信システム(配信基盤) が必要です。
配信例
- ECサイト
- 商品購入数日後に「使い方ガイドやFAQ」 → 1週間後に「レビュー依頼」 → 1か月後に「関連商品のおすすめ」
- 人材サービス
- 会員登録から数日後に応募促進メッセージ → 面談予約がないユーザーにはフォロー配信
- 会員制サービス(例:サブスク、定期購買)
- 登録直後にウェルカムメッセージ → 7日後に人気コンテンツ案内 → 30日後に継続利用特典を紹介
ID連携+自社DB連携は、顧客データを活用してCRM施策まで踏み込みたい企業向けの方法です。
一方で、LINEのID連携を行うしくみや、MAなど配信の仕組みを導入するためのツール導入や開発が必要となるため、導入ハードルは高くなります。
ソーシャルPLUSでは、LINEログインによる会員登録・ログインフローの中で友だち追加・ID連携が完了する仕組みを提供しています。
LINEのID連携をベースに、顧客・購買データに応じたCRM活用はお気軽にご相談ください。
事例:スキンキュア・ラボ)LINE公式アカウントのステップ配信で成約率が3倍に
株式会社スキンキュア・ラボ様はID連携済のお客様に対して、商品の発送をトリガーにステップ配信を行っています。
発送を起点に経過日数によって変化するニーズにあわせたシナリオ設計で、LINE経由の成約率が3倍にまで成長しました。
- 商品購入後のステップ配信
- お試しセットをご購入後のステップ配信
- ID連携かつ未購入ユーザーに対してのステップ配信
ID連携済のお客様であれば、オンラインショップでの行動履歴をもとにセグメント配信ができます。具体的には、MAツールを利用してステップ配信を行っています。
LINE専任がいない運営体制でも、最初に配信のシナリオを組んでしまえば、自動配信され>るので、後は必要な時に調整するだけで運用できています。
購入起点のLINEステップ配信で成約数は3倍に。紙媒体からデジタルへの移行を実現したユーザーに寄り添うLINE公式アカウント活用法
ステップ配信の導入方法を比較(標準機能・拡張ツール・ID連携)
ここまで紹介した3つの方法はそれぞれ特長や向いているケースが異なります。最後にこれまで紹介したステップ配信を行う3つの方法について、比較表を用意しました。自社の目的や運用体制にあわせて、最適な方法を選びましょう。

まとめ
LINEステップ配信は、友だち追加などの行動をきっかけに段階的にメッセージを届けられる仕組みで、顧客育成やリピート促進に効果的です。
自社の運用体制や目的に合わせて、「標準機能でまずは体験」→「LINE拡張ツールで本格運用」→「LINEのID連携でCRM施策へ」というステップアップを検討すると無理なく導入できます。
本記事で紹介したような施策を「自社に合わせてどう取り入れられるか」を知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
お問合せはこちら:https://www.socialplus.jp/inquiry





