
LINEログインやLINE通知メッセージなど、LINEの各種サービスを活用する企業にとって、サービス提供者の正当性を示す仕組みのひとつが「LINE認証プロバイダー」です。
LINE認証プロバイダーを取得すると、LINEログイン時の同意画面に「認証済」と表示されるほか、LINE公式アカウントの友だち追加オプションを初期選択された状態で表示できるようになります。また、LINE通知メッセージの利用にも認証プロバイダーの取得が必要です。
一方で、認証プロバイダーの取得には所定の申請・審査が必要です。
申請先としてLINEヤフーの担当営業またはパートナー企業が案内されていますが、どこに相談すればよいか迷うという方もいるのではないでしょうか。
本記事では、LINE認証プロバイダーの概要や取得するメリット、申請条件、申請方法、相談先についてわかりやすく解説します。
LINE認証プロバイダーとは?
LINE認証プロバイダーとは、LINEヤフー株式会社が、LINEプラットフォーム上でサービスを提供する企業・団体の正当性を確認したことを示す認証制度です。
LINEログインやMessaging APIなどを利用する際には、LINE Developers上で「プロバイダー」を作成します。プロバイダーとは、LINEプラットフォーム上でサービスを提供する企業や組織などを表すものです。
通常のプロバイダーはLINE Developers上で作成できますが、認証プロバイダーを取得するには、所定の申請を行い、LINEヤフー株式会社の審査を受ける必要があります。
認証を取得すると、LINEログインの同意画面に「認証済」と表示されるほか、LINE公式アカウントの友だち追加オプションの初期選択や、LINE通知メッセージの利用に必要な条件のひとつを満たせます。

LINE公式アカウントの認証済アカウントとの違い
「LINE認証プロバイダー」と混同されやすいものに、LINE公式アカウントの「認証済アカウント」があります。両者は異なる認証制度です。
| 比較項目 | LINE認証プロバイダー | LINE公式アカウントの 認証済アカウント |
|---|---|---|
| 認証対象 | LINE Developersのプロバイダーを作成したサービス提供者 | LINE公式アカウント |
| 主な目的 | サービス提供者の正当性を示す | LINE公式アカウントの認証 |
| 主な特徴 | LINEログインの同意画面に「認証済」と表示される | アカウントに認証済バッジが表示される |
| 関連する機能 | LINEログインの友だち追加オプション、LINE通知メッセージなど | LINE公式アカウントの運用、LINE通知メッセージなど |
LINE公式アカウントが認証済みであっても、LINE Developersのプロバイダーが自動的に認証されるわけではありません。
例えば、LINE通知メッセージを利用するには、LINE公式アカウントが認証済アカウントまたはプレミアムアカウントであることに加え、認証プロバイダーの取得が必要です。
そのため、導入したいLINEのサービスや機能に応じて、必要な認証を確認しましょう。
LINE認証プロバイダーを取得するメリット
LINE認証プロバイダーを取得することで、LINEログイン時のユーザー体験の改善や、LINE公式アカウントを活用した施策の幅を広げることができます。
ここでは、認証プロバイダーを取得する主なメリットを紹介します。
メリット1. LINEログインの同意画面に「認証済」と表示される
認証プロバイダーを取得すると、LINEログイン時にユーザーが確認する同意画面に「認証済」のテキストが表示されます。
LINEログインでは、ユーザーがサービスへのログインや会員登録を行う際に、プロフィール情報などの提供について同意を求める画面が表示されます。
この画面に「認証済」と表示されることで、LINEヤフーがサービス提供者の正当性を確認していることをユーザーに伝えられます。
特に、初めてサービスを利用するユーザーに対して、ログインや会員登録時の安心感につながることが期待できます。
メリット2. LINE公式アカウントの友だち追加オプションを初期選択できる
認証プロバイダーを取得するメリットのひとつが、LINEログイン時の友だち追加オプションを、あらかじめ選択された状態で表示できることです。
「友だち追加オプション」とは、ユーザーがLINEログインを利用してログインや会員登録をする際に、企業のLINE公式アカウントを友だち追加できる機能です。
LINEログインの同意画面に友だち追加の選択項目が表示されるため、ユーザーはログインや会員登録とあわせて、LINE公式アカウントを友だち追加できます。
通常は、ユーザー自身が友だち追加の項目を選択する必要がありますが、認証プロバイダーを取得すると、最初から選択された状態で表示されます。
【通常のプロバイダー】

友だち追加オプションは、選択されていない状態で表示されます。
【認証プロバイダー】

友だち追加オプションは、あらかじめ選択された状態で表示されます。
これにより、ユーザーが友だち追加の選択項目を見落とす機会を減らし、LINE公式アカウントの友だち追加率向上が期待できます。
ただし、ユーザー自身で選択を解除できるため、必ず友だち追加されるわけではありません。また、この機能を利用するには、LINEログインとLINE公式アカウントの連携など、所定の設定が必要です。
▶︎参考:LINE Developers:友だち追加オプション
メリット3. LINE通知メッセージの利用に必要な条件を満たせる
LINE認証プロバイダーの取得は、LINE通知メッセージを利用するための要件のひとつです。
LINE通知メッセージとは、企業が保有するユーザーの電話番号をもとに、LINE公式アカウントを友だち追加していないユーザーにも、配送予定や予約確認などの重要なお知らせを届けられるサービスです。
LINE通知メッセージを利用するには、LINE公式アカウントが認証済アカウントまたはプレミアムアカウントであることに加えて、Messaging APIチャネルが認証プロバイダーに紐づいている必要があります。
そのため、LINE通知メッセージの導入を検討している企業は、認証プロバイダーの取得が必要になります。
なお、認証プロバイダーを取得するだけでLINE通知メッセージを利用できるわけではありません。別途、利用用途やメッセージ内容などに関する所定の審査・手続きが必要です。
▶︎参考:LINE通知メッセージ|LINEヤフー for Business
メリット4. プロバイダーページを設定・公開できる
認証プロバイダーになると、LINEプラットフォーム上で提供しているサービスを一覧表示できる「プロバイダーページ」を設定・公開できます。
プロバイダーページには、LINEログインやLINEミニアプリ、対象となるLINE公式アカウント(認証済アカウントまたはプレミアムアカウント)
複数のLINE関連サービスを展開している企業にとって、サービス提供者と各サービスの関係をわかりやすく伝える手段のひとつになります。
また、所定の条件を満たす場合は、プロバイダーが提供する複数のサービスで取得したLINEユーザー情報を紐づけ、共通利用するための要件にも関係します。
▶︎参考:LINE Developers:プロバイダーページ
LINE認証プロバイダーの申請条件
LINE認証プロバイダーを取得するためには、LINEヤフー株式会社による所定の審査が必要です。
LINE Developers公式ドキュメントでは、主に次の項目が確認対象として示されています。
- 実在する組織であること
- その組織に所属している人、または代理人からの申請であること
- プライバシーポリシーを定め、公開している組織であること
また、認証プロバイダーの対象は、原則として法人ユーザーとされています。
これらの条件を満たしていても、必ず認証されるとは限りません。審査はLINEヤフー株式会社の定める基準に基づいて行われます。
申請を検討している場合は、事前に自社の組織情報やプライバシーポリシーなどを確認しておくとよいでしょう。
LINE認証プロバイダーの申請方法と流れ
LINE認証プロバイダーは、LINE Developersコンソールで通常のプロバイダーを作成するだけでは取得できません。
LINE Developersの公式ドキュメントでは、認証プロバイダーの取得を希望する場合、LINEヤフーの担当営業またはパートナー企業への問い合わせが案内されています。
LINE認証プロバイダーの申請先
認証プロバイダーの取得を希望する場合は、まずLINEヤフーの担当営業、またはパートナー企業に相談する必要があります。
LINEヤフーに直接問い合わせたものの、パートナー企業への相談を案内され、「どこに依頼すればよいかわからない」というケースもあるでしょう。
その場合は、LINEヤフーのパートナー企業のなかから、認証プロバイダーの申請に関する支援を行っている企業に問い合わせましょう。
▶︎LINEヤフー Sales Partner|LINEヤフー for business
また、LINEログインをすでに自社開発・運用している企業でも、認証プロバイダーの取得について相談できます。
ただし、申請のみの支援に対応しているか、別途サービス契約が必要になるかなどは、相談先によって異なります。
LINE認証プロバイダーの申請から取得までの流れ
認証プロバイダーの申請は、一般的に以下のような流れで進めます。
STEP1. LINEヤフーの担当営業またはパートナー企業へ相談する
認証プロバイダーを取得したい目的や、現在のLINEログイン・LINE公式アカウントなどの利用状況を伝えます。
STEP2. 申請に必要な情報を準備する
申請にあたっては、企業情報やLINE Developersのプロバイダー情報などが必要になります。
例えば、以下の情報を確認しておくとよいでしょう。
- 企業名・所在地
- LINE Developersのプロバイダー名
- プロバイダーID
- プライバシーポリシーのURL
- 担当者の氏名・部署・連絡先
実際に必要な情報や提出書類は、申請内容や窓口からの案内に従って準備してください。
すでにLINEログインなどを利用している場合は、現在のチャネルが属するプロバイダーを確認し、認証の対象について相談しましょう。チャネルは後から別のプロバイダーへ移動できないため、新規作成や構成変更は慎重に行う必要があります。
STEP3. 申請・審査を受ける
必要な情報を提出した後、LINEヤフー株式会社による審査が行われます。
審査の過程では、申請企業の担当者宛てに確認メールが送信され、申請内容の確認や返信を求められる場合があります。
案内された期限内に対応できるよう、申請後はLINEヤフーからのメールも確認しましょう。
STEP4. 認証完了
審査が承認されると、対象のプロバイダーが認証プロバイダーとなります。
認証完了後は、利用するサービスに応じて、LINEログインの同意画面の表示や友だち追加オプションの設定などを確認しましょう。
なお、認証プロバイダーの取得後にプロバイダー名を変更する場合も、別途申請・審査が必要です。
LINE認証プロバイダーの審査期間と費用
認証プロバイダーの審査期間は、申請内容や確認事項などによって異なります。
審査の過程で提出情報の確認や追加対応が必要になる場合もあるため、スケジュールに余裕を持って申請を進めることをおすすめします。
また、申請支援を依頼する場合は、相談先や支援内容によって費用・契約条件が異なる場合があります。
事前に申請支援の費用やサービス契約の要否、対応範囲などを確認しておくと安心です。
まとめ
LINE認証プロバイダーは、LINEヤフー株式会社がサービス提供者の正当性を確認したことを示す認証制度です。
認証を取得することで、LINEログイン時の同意画面に「認証済」と表示できるほか、LINE公式アカウントの友だち追加オプションの初期選択が可能になります。また、LINE通知メッセージの利用にも必要な認証です。
認証プロバイダーの取得には所定の申請・審査が必要で、LINEヤフーの担当営業またはパートナー企業への相談が案内されています。
ソーシャルPLUSでは、LINE関連サービスの導入・活用とあわせて、認証プロバイダーの申請についてご相談を承っています。対応可否や支援内容、費用・契約条件は、現在のご利用状況に応じて個別にご案内します。
「LINEヤフーからパートナー企業への相談を案内された」「すでにLINEログインを自社で実装しているが、認証プロバイダーを取得したい」といった場合も、お気軽にお問い合わせください。
現在のご利用状況やご希望に応じて、申請に関する支援内容をご案内します。




