LINEタッチとは?できること・できないこととLINEログイン利用時の注意点を解説

LINE公式アカウントの新機能として注目されている「LINEタッチ」は、NFCタグにスマートフォンをかざすだけでLINE公式アカウントやLINEミニアプリを起動できる機能です。

本記事では、LINEタッチの基本機能や設定方法、できること・できないこと、アクションに設定できるURLの制限、QRコードとの違い、そしてLINEログインとの組み合わせ方まで、導入前に知っておきたいポイントをまとめました。

LINEタッチとは?

LINEタッチは、NFCタグにスマートフォンをかざすことで、LINE公式アカウントの機能やLINEミニアプリを起動できる機能です。2025年にLINEヤフーが正式に提供を開始しました。

QRコードのようにカメラアプリを立ち上げて読み取る操作が不要で、スマートフォンをかざすだけで、店頭レジ横での会員登録、飲食店テーブルでのアンケート、イベント受付でのチェックインなどができるためユーザーの利便性が高まります。

また、企業側にとっても、ユーザーの操作ステップが少ないため、離脱率の低減につながります。

LINEタッチで実行できるアクション

LINEタッチでは、スマートフォンをNFCタグにかざした際に、あらかじめ設定されたアクションが実行されます。ただし実行できるアクションは以下の4つに限定されています。
※2026年2月現在

  • LINE公式アカウント プロフィール表示
  • LINE公式アカウント クーポンリスト表示
  • LINE公式アカウントのショップカード ポイント付与
  • LINEミニアプリのURL
LINEタッチ:動作イメージ
(画像引用:LINEタッチ|LINEヤフー for Business)

LINEタッチのメリット

QRコードより簡単に利用できる

QRコードはカメラ起動→読み取り→URLタップと3〜4ステップが必要ですが、LINEタッチは「かざすだけ」の1アクションとステップ数が大幅に減り、所要時間もわずか1秒程度で完了します。

特に、高齢の方やスマートフォンの操作に不慣れな方にとっても、「かざすだけ」というシンプルな動作は直感的で分かりやすいです。

店頭やイベント会場のようなリアルな場面では、ユーザーの利便性が利用率に大きく影響することからも、「簡単に利用できる」ことは大きなメリットといえます。

友だち追加を促せる

LINEタッチの誘導先を「プロフィール表示」に設定することで、ユーザーをプロフィール画面に誘導し、そこから友だち追加を促すことが可能です。

また、ユーザーがクーポンを獲得する際は、友だち追加(またはブロック解除)が必須となっているため、クーポン利用の促進は友だち追加やブロック解除を促す手段としても有効です。

友だち追加経路を活用したセグメント配信ができる

LINEタッチ経由の友だち追加は、 専用の「友だち追加経路」として集計されます。(プロフィール誘導のみ)

また、店舗ごとの友だち追加経路を作成している場合、これを利用することも可能です。

  • どの店舗・どのタッチポイントから友だちが追加されたかを可視化できる
  • LINEタッチ経由で友だち追加したユーザーに対して、専用のステップ配信シナリオを設定できる
  • オーディエンスを作成し、LINEタッチ経由ユーザーだけに絞ったセグメント配信ができる
  • 店舗ごとに異なる友だち追加経路を設定すれば、店舗別の友だち追加効果を比較できる

単に友だちを増やすだけでなく、どこで追加されたかを把握し、その後の配信設計に活かせる点も特徴です。特に店舗数が多い企業では、店舗ごとの可視化やセグメント配信に活用できます。

※LINEタッチのアクションに任意のURLを指定できないため(後述)、サードパーティのLINEツールが発行する友達追加経路の計測はできません。

LINEタッチの利用状況を分析できる

LINEタッチには、接触状況を確認できる分析機能も用意されています。

「LINEタッチ」の分析では、ユーザーがNFCタグに接触した回数や、1日あたりのアクティブユーザー数などを確認できます。また、設定したアクションや、登録したNFCタグごとの接触データも確認が可能です。
※2025年11月17日(月)以降の数値が確認できます。

LINEタッチ:分析画面
画像引用:分析‐LINEタッチ

LINEタッチの分析に関する詳細はこちらをご確認ください。

LINEタッチでできないこと|任意のURLは設定できない

NFCタグがタッチされた際に実行されるアクションに、任意のURLを設定することはできません

<遷移先に指定することはできないもの>

  • 自社Webサイト
  • 外部LP(ランディングページ)
  • ネイティブアプリの起動URL
  • 外部フォーム(Googleフォームなど)
  • 通常のLINEログインURL

自社サイトやキャンペーンLPへの誘導が主目的の場合は、LINEタッチではなく、従来通りQRコードを活用する方法やNFCタグの利用を検討しましょう。

LINEタッチでLINEログインは使える?

LINEタッチでは任意のURLを設定できないため、LINEログインによるID連携(自社会員IDとLINE IDの紐づけ)を行いたい場合は注意が必要です。

LINEタッチに設定できるURLは「miniapp.line.me/{liffId}」形式のLINEミニアプリURLのみで、LINEログインチャネルのURLを直接設定することはできません。ただし、LINEミニアプリを経由することでLINEログインを利用することは可能です。

具体的には、以下のような遷移になります。

LINEタッチ → LINEミニアプリ起動 → ミニアプリ内でLINEログイン認証 → ID連携

つまり、LINEタッチとLINEログインの間に「LINEミニアプリ」を1つ挟む設計が必要です。既にLINEログインチャネルでID連携を構築している企業は、LINEミニアプリチャネルの新規作成や既存フローの再設計が発生する可能性があります。

なお、LINEタッチの制約が要件に合わない場合は、独自にNFCタグを活用した店舗体験を設計するアプローチも選択肢のひとつです。

QRコードとLINEタッチの違い

QRコードとLINEタッチの違いを以下の表にまとめました。

項目QRコードLINEタッチ
起動方法カメラで読み取りスマホをかざす
所要時間3〜5秒1秒以下
物理設置印刷物・POPNFCタグ・ステッカー
URL自由度 任意URL可LINE公式アカウント(プロフィール・クーポンリスト・ショップカード)、LINEミニアプリ
前提条件特になし認証済みアカウント+管理者権限を持っていること
費用特になしNFCタグの購入が必要(スタンドタイプ・ステッカータイプ)
(QRコードとLINEタッチの違い)

利用条件と設定の流れ

利用の条件

LINEタッチを利用するには、以下の2つの条件を満たす必要があります。

  • LINE公式アカウントが「認証済み」であること
  • 設定を行うユーザーが「管理者権限」を持っていること
LINEタッチ:利用条件の表示

未認証アカウントの場合は、まずアカウント認証申請の手続きを行う必要があります。

認証審査には通常、土日祝日を除いた10営業日前後を要しますが、申し込みが多い場合は、通常よりも時間がかかることがあります。導入スケジュールには余裕を持っておくことをおすすめします。

設定方法

設定の詳細は公式サイトをご確認いただくのがいいです。

設定の大まかな流れは以下の通りです。

  1. LINEタッチ専用のNFCタグを購入(LINE Official Account Manager)
    ※NFCタグの購入および注文履歴の確認には管理者権限が必要
  2. LINE Official Account Managerで「アクション」を設定
  3. NFCタグを登録(スマートフォン)
  4. LINEタッチ専用のNFCタグ店舗に設置

注意点としては、NFCタグの登録は、スマートフォンのカメラまたはNFCリーダーを使って、アプリ版LINE Official Account Managerで行う必要があります。つまり、PCのブラウザだけでは設定が完結しません

企業によっては、「担当者のスマートフォンにLINE Official Account Managerアプリをインストールする必要がある」という点が社内調整のハードルになるケースもあります。特にBYOD(私物端末の業務利用 ※Bring Your Own Device)のルールが厳しい企業では、「どの端末で登録作業を行うのか」「社用端末を用意するのか」といった運用方針を事前に決めておくとスムーズです。

まとめ

最後に、LINEタッチのポイントを整理します。

  • 「LINEタッチ」は、専用NFCタグにスマートフォンをかざすことでLINE公式アカウントやLINEミニアプリに誘導できる機能
  • 外部URLへの誘導には利用できない
  • 友だち追加経路として活用でき、経路別の可視化やセグメント配信に活かせる
  • LINEログインURLは直接指定できず、ID連携にはLINEミニアプリ経由の構成が必要になる

LINEタッチは、用途を理解して設計すれば、店舗やイベントなどオフライン接点を強化できる機能です。一方で、アクション制限やLINEログインとの組み合わせなど、事前に把握しておきたい設計上のポイントもあります。

本記事が、LINEタッチ導入を検討する際の整理材料として参考になれば幸いです。

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本記事は、ソーシャルPLUSが運営する「LINE公式アカウント徹底活用ブログ」で公開しています。ソーシャルPLUSはLINEヤフー社のTechnology Partner「Premier」認定企業として、LINE公式アカウント活用支援を行っています。

松元 由布子

株式会社ソーシャルPLUS マーケティングチーム
ソーシャルログイン・ID連携サービス「ソーシャルPLUS」及びLINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」のマーケティング担当。主にブログメディア運営やコンテンツマーケティングに従事。
”わかりやすく伝える”ことで誰かのお役に立てればいいなと思っています。

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