
年末年始は、EC需要がもっとも高まる重要な時期です。ボーナス支給・クリスマス・初売りといったイベントが重なることでユーザーの購買意欲は年間ピークを迎え、多くのECストアが 年末年始セールに向けてさまざまな企画を準備しています。
この時期に成果を伸ばすためには、年末年始セール や関連キャンペーンと組み合わせた「既存顧客の再訪促進」「離脱防止」「新規顧客へのアプローチ」が欠かせません。
そこで相性が良いのがLINE公式アカウントです!LINEは開封率が高く、即時性のある配信ができるため、売上に直結しやすいチャネルとして多くの企業に活用されています。
本記事では、LINE連携Shopify アプリ「CRM PLUS on LINE」と相性の良いアプリを組み合わせて実施できる、3つの具体的な施策を紹介します。
年末年始セールの集客にLINE公式アカウントが有効な理由とは?特長を解説!
年末年始セールとLINE公式アカウントが相性が良い理由のひとつに、メッセージ配信の強さがあります。
開封率が高く、すぐ読まれる
LINEのメッセージは、受信後すぐに読むユーザーが約2割、当日中に開封するユーザーは約8割にものぼります。届いたその日に読まれる即時性は、短期勝負の年末商戦にぴったりです!

行動喚起につながりやすい
ユーザーのアクションにつながりやすいのも魅力です。LINEはクーポンやお得情報との相性が良く、「来店」「商品購入」といった行動に結びつきやすいことが特徴です。
福袋・割引需要が高まる年末年始セール期間において、メッセージ配信 × クーポンの組み合わせは購買を強力に後押しします。


Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」と他アプリを組み合わせた年末年始施策3選
ここからは、「CRM PLUS on LINE」と他のShopifyアプリを組み合わせて実施できる、年末年始に最適なLINE施策をご紹介します!
Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」とは?
Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」はLINEのID連携を軸に、LINEを活用した顧客コミュニケーションの最適化を実現するShopifyアプリです。顧客・購買データを基にしたセグメント配信やLINE公式アカウント上での顧客対応、リッチメニューの出し分け、購入・発送完了通知等、多様なLINE活用を行えます。

施策① 新規顧客にアプローチ:ポップアップで友だち追加導線を強化
年末年始はアクセスが増える一方、離脱も増えます。アクセス増のタイミングで「友だち追加」につなげることで、後続のセール施策に活かせます。
利用アプリ「Promolayer」
「Promolayer」は、Shopify向けのポップアップ・スライドイン・バナーを簡単に作成できるコンバージョン最適化ツールです。カート内の商品や金額、離脱行動などをトリガーに最適なタイミングで表示し、カゴ落ち防止・離脱抑止・売上アップを実現します。

施策の実施方法
- 「CRM PLUS on LINE」のリサーチ・集客オプションを契約し、「友だち追加経路」を作成
- ポップアップアプリ「Promolayer」を使い、「LINE友だち追加 + 限定クーポン」を提示
- 友だち追加されたユーザーには、メッセージマネージャー(CRM PLUS on LINEと連携した配信ツール)上で経路タグを付与
1.リサーチ・集客オプション「友だち追加経路」を作成
今回の施策には「CRM PLUS on LINE」の有料オプション「リサーチ・集客パッケージ」の友だち追加経路機能を利用します。
リサーチ・集客パッケージの「友だち追加経路」機能では、友だち追加経路を設定し、経路ごとに配信出しわけや分析を行うための設定を行えます。

タグ付与の条件も設定可能です。

経路作成後はURLが発行され、URL経由で友だち追加を行うと流入経路のタグが付与されます。

2.ポップアップアプリ「Promolayer」 を使い、「LINE友だち追加 + 限定クーポン」を提示
ポップアップアプリ「Promolayer」では様々な場面で利用できるテンプレートが用意されています。LINEを含めたSNS集客用のテンプレートも提供しており、各イベントに適したテンプレートを選べます。

設置するアイコンやQRコードの画像、クリック先のURLも変更可能です。 「友だち追加経路」で発行したURLやQRコードの画像を設定してください。

3.友だち追加されたユーザーはメッセージマネージャー上で経路タグ付与
「友だち追加経路」で作成したURL・QRコードから友だち追加したユーザーには、自動で経路タグが付与されます。「ユーザー管理」から対象ユーザーを確認可能です。

メッセージマネージャー上で特定のタグが付与されたユーザーにセグメント配信も実施できます。セグメント配信の方法は「Shopify上の顧客データでセグメント配信」をご確認ください。
施策②離脱を防ぐ:LINE × 閲覧落ちで年末年始の取りこぼし防止
「買うつもりだったのに忘れた」という年末年始のあるあるによる機会損失を防ぐ施策です。閲覧した商品や行動履歴を基にしたステップ配信で、買い忘れを防止します。
施策の実施方法
- Shopifyセグメント「特定の商品を閲覧したユーザー」のセグメントを作成
- Shopify Flowのセグメント追加トリガーを利用して、「閲覧落ち」のユーザーに対して「CRM PLUS on LINE」でLINEメッセージを配信
1.Shopifyセグメント「特定の商品を閲覧したユーザー」のセグメントを作成
例えば、「特定のコレクション(セール対象商品)を閲覧したが、ストアで未購入のユーザーのセグメント」を作成すると「セール期間中にストアに訪問したが、未購入のユーザー」を絞り込めます。
▼クエリ例
storefront.collection_viewed MATCHES (
date >= -3d,
id = コレクションID
) AND orders_placed NOT MATCHES (
date >= -3d
)

2. Shopify Flowのセグメント追加トリガーを利用して、「閲覧落ち」のユーザーに対して「CRM PLUS on LINE」でLINEメッセージを配信
Shopify Flowでワークフローを作成します。Customer Joined segment のトリガーを利用することで、「特定の商品を閲覧したユーザー」のセグメントに追加されたタイミングでワークフローを起動できます。
同じユーザーに複数回メッセージが送られないよう、条件分岐とメッセージ送信後に特定の顧客タグ(例:saleMessage_send)を付与し、その顧客タグが付与されている場合には配信除外するように設定します。

Customer Joined segment のトリガーは狙ったセグメントに対して自動でアクションを実行することができ、他にも様々な活用方法があります。
メッセージの作成例:販売数ランキングを集計し、カルーセルメッセージで商品を紹介
今回は年末年始の売れ筋商品を案内し、ユーザーの購買意欲を高める想定です。
Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」では、特定のコレクションの販売数を集計し、ランキング形式のメッセージを作成することができます。どんな商品が売れ筋かを紹介することで、閲覧した商品以外も紹介するきっかけにつながります。

販売数ランキングの機能については、ドキュメントをご確認ください。
施策③既存顧客の再訪を促す:期間限定プレゼントで特別感を演出
年末年始に購入いただいた方に期間限定プレゼントを用意する施策は、新規だけではなく再訪を促すうえでも効果的です。Shopifyではユーザーの購買履歴を利用したセグメントを作成できます。そして作成したセグメントに対し、「CRM PLUS on LINE」でLINEメッセージを配信可能です。
利用アプリ「RuffRuff購入特典 | ギフト・ノベルティ・送料無料割引」
Shopifyアプリ「RuffRuff 購入特典|ギフト・ノベルティ・送料無料割引」では、購入条件に合わせてギフトやサンプル配布などの設定ができます。VIP割引、ボリュームディスカウント、初回送料無料、イベント限定セール、購入数に応じたサンプル提供、特定商品購入でのノベルティ配布、一定金額以上でのギフトなど、多彩な施策を簡単に設定できます。

施策の実施方法
- Shopifyアプリ「RuffRuff 購入特典|ギフト・ノベルティ・送料無料割引」でギフト配布条件を設定
- Shopifyセグメントで「過去購入履歴があるが直近未購入のユーザー」のセグメントを作成し、「CRM PLUS on LINE」でLINEメッセージを配信
1.Shopifyアプリ「RuffRuff 購入特典|ギフト・ノベルティ・送料無料割引」でギフト配布条件を設定
カートの小計金額や特定の顧客タグを付与したユーザーのみに、ギフトやノベルティを配布できます。



2.Shopifyセグメントで「過去購入履歴があるが直近未購入のユーザー」のセグメントを作成し、「CRM PLUS on LINE」でLINEメッセージを配信
Shopifyで作成したセグメントをメッセージマネージャーに登録し、セグメント配信を実行できます。今回は「過去2回購入履歴があるが、直近60日未購入のユーザー」のセグメントを作成します。
▼クエリ例
number_of_orders >= 2
AND last_order_date < -60d

作成したセグメントを利用して、既存顧客の再訪を狙ったセグメント配信を実施します。セグメント配信の方法は「Shopify上の顧客データでセグメント配信」をご確認ください。
まとめ
年末年始は、ECにとって年間で最も売上を伸ばしやすい絶好のチャンスです。このタイミングに、新規・既存ユーザーとコミュニケーションをとり、最適なアプローチを設計できるかが、成果を大きく改善させるカギになります。
LINE公式アカウントは、開封率の高さや即時性といった強みを、年末商戦で最大限に発揮できる頼れるチャネルです。今から準備を始めておけば、今年の年末商戦での売上アップはもちろん、年明け以降に向けた友だち・ID連携ユーザー施策の土台づくりにもつながります。
ぜひ本記事をヒントに、年末商戦の準備を進めてみてください!
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