ShopifyでのLINE配信、「顧客タグ」をどう使う?タグの自動付与の方法は?【ここが知りたい!Shopify-LINE連携シリーズ】

ShopifyでのLINE配信、「顧客タグ」をどう使う?タグの自動付与の方法は?

「ここが知りたい!Shopify‐LINE連携シリーズ」第二弾です!

世界的に利用者が増加しているコマースプラットフォーム「Shopify」と、店舗・ECのお客様とのCRM接点として活用が進む「LINE」の連携活用が、昨今多くのマーチャントの注目を集めています。

そこで、LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」の開発・導入支援を行っている我々だからこそできる情報発信の機会を作ろう!ということで、この「ここが知りたい!Shopify‐LINE連携シリーズ」をスタートさせました。

このシリーズでは、弊社に寄せられた様々なお問い合わせの中から、皆様のお役に立ちそうなQ&Aをピックアップして連載しています。第二弾の本記事で回答するQはこちら👇

Q. ShopifyのデータをLINE配信に活用するうえで、顧客タグを使う方法があると聞きました。配信手順や、タグの管理方法・自動化におすすめのアプリを知りたいです。

顧客タグを利用してLINEメッセージを配信する

「誰に配信するのか」をShopifyの「顧客タグ」で指定し、「CRM PLUS on LINE」でLINEメッセージの配信が可能です「顧客タグ」とは、簡単にいうとユーザーをラベリングできる機能で、それぞれのユーザーに適切なラベルを付与することで、より効果的なセグメント配信を実現できます。

実際に顧客タグを使ったLINEメッセージ配信の例としては、次のようなものがあります。

  • 商品Bを購入したユーザーに「商品B」というタグをつけておき、商品Bに似た新商品の発売告知や、商品Bの関連商品の案内を配信する
商品Bタグがついたユーザーに、商品Bに似た新商品の告知配信

また、「CRM PLUS on LINE」を利用してID連携した方には自動で「line」タグが付与される仕組みになっています。会員登録フォームの入力項目と連動して、「誕生日」「お気に入り店舗」などをタグに自動で付与することも可能です。(詳細はこちら)

これにより、下記のようなセグメント配信もスムーズに実現可能です。

  • LINE連携を行っているお客様のみにキャンペーン情報を配信
  • 1月誕生日のお客様に誕生月クーポンを配信
CRM PLUS on LINEーLINE連携済みで、1月誕生日の方にセグメント配信
Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」管理画面でのタグでの絞り込みイメージ
※LINE連携済みで、1月誕生日の方のみにLINEでセグメント配信を行う例

このように顧客タグを付与しておくことで、配信内容によって配信対象のお客様をピックアップでき、様々なLINE配信施策を行えるようになります。

では、実際の顧客タグ付与の手順を解説します!

Shopifyの顧客管理画面からタグをつける方法

1人ひとりにタグをつける方法

まずは特定の個人に1人ひとりタグをつける方法です。Shopifyの顧客管理の画面から、タグを付与したい顧客をクリックします。

Shopifyの顧客管理画面からタグをつける

顧客ページに入ると、右下部に「タグ」という箇所があります。そこに付与したい任意のタグ名を入れると、顧客タグが付与されます。

Shopifyの顧客管理画面からタグをつける

新規のタグ名を入力して付与することはもちろん、既に作成済みのタグの中から選択して付与することも可能です。

一括でタグをつける方法(顧客セグメント機能の活用)

顧客管理画面でセグメント構築機能を利用して顧客を絞り込み、対象の顧客に一括でタグを付与できます。

顧客タグでのセグメント作成イメージ
顧客タグでのセグメント作成イメージ

Shopifyの顧客管理画面で絞り込みが可能な項目(2022年4月時点)

  • 顧客タグ(特定のタグが含まれる / 含まれない)
  • 注文数
  • メールサブスクリプションのステータス
  • 州/都道府県
  • 市区町村
  • 商品購入履歴(特定の日付以前/以降、全期間)
  • お客様アカウントのステータス
  • お客様情報追加日
  • カゴ落ち日
  • 初回注文日
  • 支払い合計
  • 最終注文日……等々

顧客管理画面での絞り込み項目も随時アップデートされており、かなり詳細な絞り込みも可能になりましたが、Shopifyの管理画面ではあくまでも手動で顧客タグをつけていくため、「手動による手間を省きたい」「ミスを防ぎたい」という場合や、「顧客・注文・商品情報」を元にしたタグ付与を自動化したい場合には、ワークフローの自動化アプリ「Shopify Flow」やタグ付与の自動化アプリ「Easy Tagging」の採用もおすすめです。

タグの付与を自動化するには?「Easy Tagging」の活用

Easy Tagging」では、注文・商品・顧客情報の各データそれぞれに様々な条件を作成し、自動でタグを付与できます。自動付与なので効率的なのはもちろんですが、Shopifyの注文・商品情報を元にした条件設定も可能で、検索性も高いのが特徴です。例えば、下記のように商品のコレクション単位でのタグ付与を自動化することも可能です。

Easy Taggingで特定の商品を注文したカスタマーにタグを付与するイメージ例
Easy Taggingで、特定の商品を注文したカスタマーにタグを付与するイメージ例

また、注文履歴を元にしたタグ付与も可能なので、「CRM PLUS on LINE」導入と同時に、過去のデータを遡ってタグ付与をされている企業様もいらっしゃいます。

では、「Easy Tagging」のタグ付与を利用したLINEメッセージ配信例を挙げてみましょう。

活用例:ブランド別のセグメント配信

複数のブランドを取り扱うストアでは、ブランドごとに商品コレクションを作成するケースも多いです。その場合、下記のような流れで、ブランド別のセグメント配信を行えます。

  1. ブランドごとに商品コレクションを作成
  2. お客様の購入履歴を商品コレクション単位で参照し、「購入履歴のあるブランド名」を顧客タグとして自動付与するよう、「Easy Tagging」で設定する
  3. 特定の「ブランド名」の顧客タグがついている人を配信対象に絞り込んで、ブランドの新商品やキャンペーン情報などを配信する

活用例:トライアル商品購入者へのご案内

  1. トライアル商品に商品タグ「trial」を設定しておく
  2. 注文商品に「trial」タグがついている場合、「トライアル購入」等の顧客タグが自動付与されるよう「Easy Tagging」で設定する
  3. 「トライアル購入」タグがついている人を配信対象に絞り込んで、商品の効果的な利用方法や商品を気に入っていただけた際の購入リンクを載せたメッセージを配信する

ShopifyでLINE配信を行う際は、ユーザーデータを最大限に活用し、且つユーザー体験を最大限に向上させることが重要です。Shopifyの「顧客タグ」を上手く活用し、柔軟なセグメント配信を実現しましょう!

Shopify-LINE連携でお困りの際には、ぜひご相談ください!

本記事では、Shopifyの顧客タグを活用してLINEのメッセージ配信を行う方法をご紹介しました。

実施目的や解決したい課題、Shopify・LINE公式アカウントの運用フェーズ、会員数・友だち数によっても最適な方法は様々かと思いますが、ShopifyとLINEを最大限に活用したユーザー体験の向上、そして顧客との最適な関係性構築のためのヒントとして、この連載記事が皆様のお役に立てましたら幸いです。

また、弊社ソーシャルPLUSでは、LINE株式会社のTechnology PartnerおよびShopify Expertsとして、様々な規模のストアのLINE活用をサポートしております。お困りの際には、ぜひお気軽にご相談くださいませ!

岡田風早

株式会社ソーシャルPLUS 代表取締役社長

ソーシャルPLUSのカスタマーサクセスとして2015年にフィードフォースに入社し、プロダクトマネージャーを経て執行役員に。2021年9月にソーシャルPLUSが分社化して現在の役職に至る。

LINEヤフー社のTechnology PartnerとしてLINEログインやミニアプリなどのAPI活用、Sales PartnerとしてLINEのCRM活用、またShopify Partnerとしてエンタープライズ向けのShopify × LINEやShopify Flow・メタフィールドの活用、データ設計を得意とする。

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