LINE公式アカウント関連ニュース&アップデートまとめ 2023年9月

当ブログでは、LINE公式アカウント運営者が押さえておきたいLINE公式アカウントやLINE広告に関連するニュースやアップデート、参考事例などを月1でまとめてご紹介しています。
隙間時間でのキャッチアップに是非お役立てください。

2023年9月は、10月に実施されたLINE社、ヤフー社統合に関連してプライバシーポリシーや利用規約の改定に関するお知らせが多くありました。

LINEヤフー株式会社の統合関連のニュース

2023年10月1日に、LINE株式会社とヤフー株式会社が1つの会社に統合され、LINEヤフー株式会社になりました。

■「LINEヤフー株式会社」発足
https://www.lycorp.co.jp/ja/news/release/000846/

統合後も、LINEアプリをはじめ各種サービスは変わらず提供されますが、先行してプライバシーポリシーの統合についてアナウンスがありました。

プライバシーポリシーの統合

会社の統合に伴い、新会社が一つのポリシーでユーザーの情報を適切に管理し、安全で便利なサービス運営に利用していくことを目的に、プライバシーポリシーが統合されます。

新しいプライバシーポリシーは10月1日を効力発生日とし、10月4日よりユーザーへの新しいプライバシーポリシーの同意画面をLINE、Yahoo! JAPANの各サービス上で順次案内予定です。

■LINE、ヤフー、プライバシーポリシー統合のお知らせ
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2023/4657

また下記ではよりわかりやすく統合のポイントが整理されています。

■LINE株式会社とヤフー株式会社のプライバシーポリシー統合のご案内
https://guide.line.me/privacy-policy_update/2023/ja/

LINE、ヤフーそれぞれのユーザー識別子を、広告やLINE公式アカウントからの配信に活用することはこれまでもありましたが、今後は双方から取得した識別子を紐づけて使うこともできるようになるようです。

今後ターゲティングできる内容なども変わる可能性があります。

識別子の紐づけに関するイメージ図
(識別子の紐づけに関するイメージ図 画像引用:https://guide.line.me/privacy-policy_update/2023/ja/

■LINEヤフープライバシーポリシー
https://line.me/ja/terms/policy/

そのほか会社統合に関する通知

各サービスごとに利用規約への同意に関する通知が出されています。

ここではLINE公式アカウントやLINEのサービスについての案内をいくつかご紹介します。

■【重要】グループ再編に伴う情報利用に関する通知
https://manager.line.biz/announce/20226353

■グループ再編に伴う情報利用に関する通知(LINEミニアプリ)
https://developers.line.biz/ja/news/2023/09/21/mini-terms-update/

ID連携はどうなる?

2023年4月28日に開催されたZホールディングス株式会社 決算説明会では、ID連携を基盤に、メディア・検索の再強化を行う計画について発表がありました。

  • LINE・Yahoo! JAPANのID連携:2023年10月開始 (予定)
  • PayPayとのID連携:FY24中に開始 (予定)
LINE株式会社とヤフー株式会社の合併により実現すること
(画像引用:Zホールディングス株式会社 決算説明会 2022年度 通期及び第4四半期 P21

今後アップデートがあれば当ブログやメルマガなど通じて紹介していきたいと思います。

LINE API

LINE Developersコンソールにおいて「ボットリンク機能」及び「リンクされたボット」の名称が変更に

LINEログインなどLINE APIを利用する際、LINE Developersコンソールと呼ばれる開発者向けの管理ツールで設定や管理を行います。

LINE Developersコンソールにおける「ボットリンク機能」は、LINEログインやLINEミニアプリの認可の際に紐づけられたLINE公式アカウントを友だち追加する機能です。

「ボットリンク機能」は、「友だち追加オプション」という、より直感的にわかりやすい名称に変更されました。

LINEログイン時の友だち追加オプション

また、「リンクされたボット」という表現も「リンクされたLINE公式アカウント」となりこちらもよりわかりやすくなっています

「リンクされたLINE公式アカウント」の表記
(画像引用:https://developers.line.biz/ja/news/2023/09/06/rename-linked-bot/

名称変更のみで機能や動作への影響はないとのことです。

Messaging APIで引用メッセージを送受信できるように

LINEではリプライ機能を使ったメッセージ送信を行うことができます。

■トークのリプライ機能を利用する
https://guide.line.me/ja/chats-calls-notifications/chats/chat-reply.html

 友人、知人などとやりとりする際には利用している方も多いのではないでしょうか。

その機能がMessaging APIでの配信でも行うことができるようになりました。

トークのリプライ機能のイメージ
(画像引用:https://developers.line.biz/ja/news/2023/09/14/send-and-receive-quote-messages-using-the-messaging-api/

また、引用メッセージをWebhookで受け取る機能もあわせてリリースされています。

その他LINE関連のニュース

LINE for Business

9月はLINE for Businessの事例記事が2つ公開されており、どちらもLINEテクノロジーパートナーのツールを活用した内容となっています。

LINE公式アカウント経由の売り上げが約6倍に!LINEログイン導入による効果とは』で紹介されているレンズダイレクトでのLINEログイン活用事例は、弊社のソーシャルPLUSをご活用いただいた事例です。

ECサイトを運営する企業で、リピーターを増やすためにLINE公式アカウントをご活用されているところは多々あると思いますが、メガネトップ様ではソーシャルPLUS(LINEログイン)を利用することで発送通知などをLINEで送ることを実現しています。

ユーザー側の利便性が向上するのはもちろんのこと、LINEログイン時に友だち追加も自動で行なわれるため、友だち数を増やす部分でも効果を出していただいています。

メガネトップの友だち追加経路とID連携ユーザー率
(画像引用:https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/rensdirect/

弊社のインタビュー記事も併せて公開しています。

詳細はこちらもご覧ください。

もう1つの方の事例は「VALX(バルクス)」を展開する株式会社レバレッジの事例で、スタークス社のリピートラインを活用したものになります。

こちらもリピートラインを使うことで、LINE Official Account Manager上だけでは実現できない数々の施策を実施し、効果をあげております。

具体的には下記のような施策になります。

  • LINE上で注文履歴の確認や定期便の解約・変更などの便利機能を提供
  • あいさつメッセージやリッチメニューの出し分けを行い、クリックなどのユーザーアクションを喚起
  • 「筋トレ大学入学試験」と称したアンケート(クイズ)を友だち追加直後に回答してもらい、結果に応じて割引クーポンをプレゼント

また配信部分の施策だけでなく、いかにコアなファンとコミュニケーションしていくかの部分の工夫が随所に紹介されており、非常に参考になります。

LINE API Use Case

LINE API Use Caseでは、LINE社が提供しているAPIを使った施策についてシステム周りの情報も合わせて事例として公開されています。

9月は、株式会社ルートコミュニケーションズと東急株式会社の事例が公開されていました。

「のるーと」のLINEミニアプリのイメージ
(画像引用:https://lineapiusecase.com/ja/technicalcase/rootcom-knowroute.html

ルートコミュニケーションズの記事は、ネクスト・モビリティ社が提供する「のるーと」というAIオンデマンドバスサービスのミニアプリ化についてです。

ミニアプリとして提供する前は、利用の際にネイティブアプリのインストールが必要でしたが、シニア層においては初期登録の手間が課題になっていました。
それをミニアプリで提供するようになったことで、課題解決につなげています。

実際、2023年2月1日から福岡県宇美町で始まった「のるーと宇美」においては、配車予約方法としては、ネイティブアプリ、電話、LINEミニアプリの3つを提供したところ、全体の45%がLINEミニアプリを通じて予約がされたとのことです。

特に60代以上の利用者の中では、44%がLINEミニアプリを利用しており、シニア層への普及が進んでいることを表す数字も出ています。

ネイティブアプリで機能を提供するか、LINEミニアプリで機能を提供するか悩んでいる方にとっては参考になる内容かと思います。

東急株式会社の事例も、ネイティブアプリとLINEミニアプリの比較が出てきます。

東急ストアでは、もともと独自のネイティブアプリを提供していたそうですが、会員獲得に大きな労力やコストが掛かること、またパーソナライズされた会員サービスもなかったので、有効活用が難しいという課題を抱えていたそうです。

そこで比較的会員獲得のコストが低いLINEの活用を検討し、最終的にはTOKYU POINT CARD on LINEというミニアプリ施策を実施されています。

LINEからデジタル会員証を発行することで、ユーザーはネイティブアプリのインストールや物理カードの携帯が不要となります。

また、楽天ポイントのIDも同時に紐づられるようにしたことで、レジのオペレーション負荷も下げることに成功しています。

システム部分の話も記載されているので、ぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

来月もこのような形でお役立ち情報をまとめてお届けする予定です。

また、ソーシャルPLUSでは、サービスの最新情報や、LINE活用事例記事、「LINE公式アカウント徹底活用ブログ」の更新情報などを週1〜2回お届けしています。

下記リンクよりメルマガ購読が可能です。ぜひご活用ください。

太田一誓

株式会社ソーシャルPLUS CSチーム
ソーシャルログイン・ID連携サービス「ソーシャルPLUS」のCS(カスタマーサクセス)として、LINE等のIDを活用したマーケティング活動を支援。LINEログインを主軸に、ECサイトや店舗と連携したLINE活用を幅広く提案し、実現に際する技術的なサポートも行っている。大手クライアント/代理店を中心に支援実績多数。

NEWS
タイトルとURLをコピーしました