LINE通知メッセージ(フレキシブル)とLINE通知メッセージ(テンプレート)の違いを比較表で紹介

LINE通知メッセージは、電話番号でマッチングしてLINE公式アカウントの友だち以外にも送信できるLINEのメッセージです。

2025年6月の大幅なリニューアルにより、LINE通知メッセージ(テンプレート)が新たにリリースされました。

現在は、旧LINE通知メッセージであるLINE通知メッセージ(フレキシブル)とLINE通知メッセージ(テンプレート)の2種類が提供されており、それぞれ配信できるメッセージフォーマット・UX審査の有無などの導入プロセスが異なります
※両者で使用するAPIは異なります。

本記事では、LINE通知メッセージの導入を検討されている方に向けて、LINE通知メッセージ(フレキシブル)とLINE通知メッセージ(テンプレート)の2つの違いをわかりやすく紹介します。

LINE通知メッセージ(フレキシブル)とLINE通知メッセージ(テンプレート)の違いの概要

まず最初にLINE通知メッセージ(フレキシブル)とLINE通知メッセージ(テンプレート)の違いを説明します。

従来の LINE通知メッセージは「LINE通知メッセージ(フレキシブル)」として、引き続き提供されています。これまで通り、22種類の定められた用途での利用が可能です。

配信するメッセージのテキストや色などのカスタマイズ性が高いのが特徴ですが、事前のUX審査が必要で、プランに応じた通知メッセージの利用料金に加えUX審査費用がかかります。

▼LINE通知メッセージ(フレキシブル)の特徴まとめ

  • 従来の LINE通知メッセージ
  • 利用できる用途は22種類
  • テキストや色を柔軟に変更できる
  • 事前にUX審査が必要
  • プランに応じた料金に加えて、UX審査費がかかる

一方、「LINE通知メッセージ(テンプレート)」は、配信用途ごとにテンプレートが用意されており、約90種類の用途で利用可能です。また、一部のテンプレートを除きUX審査不要で申し込むことができ、サービス導入までの期間を大幅に短縮できます。

▼LINE通知メッセージ(テンプレート)の特徴まとめ

  • 90種類以上の豊富なテンプレート※2025年11月現在
  • アイテム/ボタンを組み合わせて利用可。ヘッダーやタイトル、説明文などのテキストが固定されているなどカスタマイズ性は低い。
  • UX審査が不要(一部のテンプレートを除く)
フレキシブルとテンプレートの違い

ここからはより詳細に、以下の観点から両者の違いを紹介していきます。

  • 配信できる用途
  • メッセージフォーマット
  • UX審査を含む導入プロセス
  • 料金

LINE通知メッセージで配信できる用途の違い

LINE通知メッセージ(フレキシブル)とLINE通知メッセージ(テンプレート)とで配信できる用途を下記にまとめました。

LINE通知メッセージ(フレキシブル)で配信できる用途は22種類です。

一方、LINE通知メッセージ(テンプレート)で配信できる用途は90種類まで拡大されています。用途が詳細に細分化されていることがわかります。

カテゴリLINE通知メッセージ(テンプレート)利用用途LINE通知メッセージ(フレキシブル)利用用途 22種
配送・発送・発送完了通知
・発送予定通知
・発送予定変更通知
・配達完了通知
・配達予定通知
・配達予定変更通知
・不在通知
・宛先不明通知
・受取期限超過通知
・発送物返送通知
・配送通知
・発送完了通知
予約・予約完了通知
・予約キャンセル通知(一般)
・予約受付通知
・予約-前日リマインド通知
・予約-リマインド通知
・訪問日時通知
・キャンセル待ち受付完了通知
・空き枠案内通知
・送迎リマインド通知
・予約通知
・リマインド通知
公共交通機関・予約完了通知(交通)
・予約キャンセル通知(交通)
・欠航通知
・欠便通知
・搭乗時間変更通知
・乗車時間変更通知
・搭乗場所変更通知
・乗車場所変更通知
・予約-前日リマインド通知(乗車)
・予約-リマインド通知(乗車)
・予約-前日リマインド通知(搭乗)
・予約-リマインド通知(搭乗)
・計画運休通知
・予約通知(公共交通機関の予約)
・予約通知(公共交通機関の予約変更)
・リマインド通知(公共交通機関の予約のリマインド)
申込・登録・各種申込完了通知
・応募受付完了通知
・各種請求受付完了通知
・会員登録完了通知
・利用登録完了通知
・退会完了通知
・解約完了通知
・更新完了通知
・申込完了通知
・登録完了通知
・リマインド通知(契約・申請期限のリマインド)
契約・申請・各種契約完了通知
・各種契約更新期限通知
・各種契約満期通知
・各種契約有効期限通知
・各種契約内容通知
・確認手続き案内通知
・申請手続き案内通知
・更新手続き案内通知
・申請リマインド通知
・申請不備通知
・利用サービス有効期限通知
・サービス利用停止通知
料金 ・ 支払い ・ 購入・各種料金確定通知
・各種購入完了通知
・各種注文完了通知
・決済完了通知
・決済エラー通知
・支払予定日通知
・口座振替期日のお知らせ
・支払完了通知
・入金完了通知
・出金完了通知
・融資利息確定通知
・約定通知
・失効通知
・返金通知
・支払確認通知
・支払状況通知
・請求情報通知
・購入完了通知
・支払い完了通知
・決済完了通知
・決済エラー通知
・リマインド通知(支払期限のリマインド)
・料金確定通知
サポート・問合せ窓口への案内通知(有人応答)
・問合せ窓口への案内通知(自動応答)
・製品完成通知
・注文商品完成通知
・修理完了通知
・見積完了通知
・試算完了通知
・海外旅行への出発前の注意喚起
・メンテナンス通知
・担当者設置通知
・担当者変更通知
・問合せ受付完了通知
・納品完了通知
・使用量通知
・通信速度低速化通知(予告)
・通信速度低速化通知(開始)
・通信速度低速化通知(解消)
・カード不正利用検知通知
・海外旅行への出発前の注意喚起
・問合せ窓口への案内通知
・製品完成通知
・修理完了通知
・見積完了通知
・障害通知
ポイント・クーポン
※現在試験的に一部の広告主様に提供
・ポイント付与通知
・ポイント有効期限通知
・クーポン獲得通知
・クーポン有効期限通知

※2025年11月現在ポイント・クーポンは試験的に一部の広告主様に提供されています。

※利用用途は随時アップデートされています。それぞれの最新情報・詳細はUXガイドラインをご確認ください。

LINE通知メッセージのメッセージフォーマットの違い

LINE通知メッセージ(テンプレート)のフォーマット

LINE通知メッセージ(テンプレート)のフォーマット
LINE通知メッセージ(テンプレート)UXガイドライン を参考にソーシャルPLUSにて作成)

上記はLINE通知メッセージ(テンプレート)で配信する発送完了通知の例です。

UX審査が不要ということもあり、メッセージフォーマットのカスタマイズはほとんどできません

  • ヘッダー(緑)はすべての用途で固定です。
  • タイトルや説明文は対象テンプレートにより固定の文言となり、カスタマイズができません。
  • ボタンは複数種のボタンから選択して利用できます。

※利用可能な項目(タイトル・説明文・アイテム・ボタン)は用途ごとに仕様が定められています。詳細はUXガイドラインをご確認ください。

LINE通知メッセージ(フレキシブル)のフォーマット

LINE通知メッセージ(フレキシブル)のフォーマット
LINE通知メッセージ(フレキシブル)UXガイドライン を参考にソーシャルPLUSにて作成)

上記はLINE通知メッセージ(フレキシブル)で配信する発送完了通知の例です。

ヘッダーの背景色やタイトルのテキスト・文字色が変更できたり、説明文に企業あいさつ文を含められるなど、LINE通知メッセージ(テンプレート)と比較して、カスタマイズ性が高いのが特徴です。

  • ヘッダーの背景色は変更可能です
  • タイトルのテキストや文字色も変更可能です。
  • 説明文、企業あいさつ文も変更可能です。
  • ボタンの背景色は変更可能ですが、文字色は白色固定です。

※利用可能な項目(タイトル・説明文・アイテム・ボタン)など詳細は用途ごとに仕様が定められています。詳細はUXガイドラインをご確認ください。

UX審査など導入プロセスの違い

LINE通知メッセージ(フレキシブル)は引き続きUX審査(約10〜15営業日)が必要です。

書類不備や審査NGとなった場合は、修正のうえ再審査となります。

LINE通知メッセージ(テンプレート)はUX審査不要で導入が可能です。UX審査のプロセスを省略できる分、スピーディな導入が可能です。

ただし、LINE通知メッセージ(テンプレート)であっても、現在試験的に一部広告主のみに開放されている「ポイント・クーポン(ポイント付与通知、クーポン獲得通知、ポイント有効期限通知、クーポン有効期限通知)」については、UX審査が必要となります。

LINE通知メッセージの導入
プロセス

LINE通知メッセージの料金の違い

LINE通知メッセージの3つのプラン

LINE通知メッセージ(フレキシブル)とLINE通知メッセージ(テンプレート)とでは、料金プランの違いはありません

LINE通知メッセージは、現在3つのプラン(エッセンシャルプラン・パフォーマンスプラン・アンリミテッドプラン)が提供されています。

LINE通知メッセージの料金プラン
(画像引用:https://www.lycbiz.com/jp/news/line-notification-messages/20250616/

UX審査費について

LINE通知メッセージ(フレキシブル)では前述の通り、UX審査が必要で、1UX審査ごとに¥200,000の審査費用がかかります

【1UXごとに発生するUX審査費について】

  • 1利用用途ごとに1UX審査が必要です。
  • 配送通知で説明文が異なる2パターンを利用する際は、2UXの審査となります。
  • 新規利用の際だけでなく、用途追加や、変更時にもUX審査費が発生します。
  • 審査が「承認」となり次第UX審査費が発生します。「否認」の場合は発生しません。

LINE通知メッセージをどう活用していくか?

エッセンシャルプランでは最低50万円で10万通まで配信でき、たとえば「5万通 × 2回」など異なる用途での配信にも利用できます。

単純に計算すると1通あたり約5円となり、通常のLINEメッセージ配信と比較すると一見すると高く感じられるかもしれません。

しかし、LINE通知メッセージは「友だちでないユーザーにも確実に届けられる」という、通常配信にはない価値があります。

さらに、配信をきっかけに友だち追加が発生するケースも多く、結果としてCPF(友だち獲得単価)の観点で見ると費用対効果が合うことも少なくありません

そのため、単純な“1通あたりの単価”だけで判断するのではなく、LINE通知メッセージがもたらす価値を複合的に見ることが重要です。

たとえば

  • 重要な通知を確実に届けられる価値
  • 友だち追加につながる副次効果
  • 今後のCRM施策への展開

といった相乗効果を踏まえて、総合的に検討することをおすすめします。

まとめ

本記事では、LINE通知メッセージ(フレキシブル/テンプレート)の違いについて、配信できる用途・メッセージフォーマット・UX審査を含む導入プロセス・料金の観点から整理してご紹介しました。

LINE通知メッセージは、電話番号マッチングによって“友だち以外”にも確実に届けられるという、通常配信にはない強みを持つメッセージです。
重要な通知を確実に届けるだけでなく、配信をきっかけとした友だち追加を起点に、LINEを活用したCRM施策へとつなげていくこともできます。

そして、こうした効果を最大化するには、友だち追加導線・ID連携・セグメント配信など、複数施策を組み合わせた運用設計が欠かせません。
また、LINE通知メッセージはLINE認定パートナーを通じてのみ利用可能な機能です。

ソーシャルPLUSは、LINE認定パートナー として、LINE通知メッセージの導入からその後のLINE運用まで、成果につながる活用設計をトータルでサポートしています。

LINE通知メッセージの活用を検討している企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

▼LINE通知メッセージの詳細はこちら
https://www.socialplus.jp/lp/line-notification-message

▼お問い合わせはこちら
https://www.socialplus.jp/message-manager/inquiry

松元 由布子

株式会社ソーシャルPLUS マーケティングチーム
ソーシャルログイン・ID連携サービス「ソーシャルPLUS」及びLINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」のマーケティング担当。主にブログメディア運営やコンテンツマーケティングに従事。
”わかりやすく伝える”ことで誰かのお役に立てればいいなと思っています。

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