APIを利用してリッチメニューを個別配信する方法~PostmanによるAPI実行も解説

LINE経由の売上の約5割がリッチメニュー経由というケースもあるほど、リッチメニューは上手く活用することで売上増につながる施策の一つです。

弊社のメッセージ配信ツール「メッセージマネージャー」では、LINE Messaging APIを活用してリッチメニューのタブ化ができる機能とLINEでID連携をしたユーザーに対するリッチメニューの出し分け機能を提供しています。

さらに「リッチメニューAPI」を提供しているため、APIを利用して自社会員データベースをもとに会員ユーザーにあわせたリッチメニューを個別に配信できます

リッチメニューAPIでどんなことができるのか、メリット・デメリット、API実行ツール「Postman」を利用したリッチメニューの配信方法をご紹介します。

※リッチメニューの個別配信にはLINEログインの導入・ID連携が必要です。

APIのリッチメニューの出し分けでできること

ソーシャルPLUSのリッチメニューAPIを実行するタイミングでユーザーの属性情報や行動履歴などのデータにあわせてリッチメニューが配信されます。

これにより会員情報のアップロードというオペレーションの手間が省けることに加え、会員情報とのタイムラグが発生することなくユーザーに最適化されたリッチメニューの配信が可能です。

リッチメニューAPIによるリッチメニュー配信例

  • ID連携完了後すぐにID連携ユーザーに、会員証表示ができるLINEログインURLを設定したリッチメニューを配信
  • お試し商品を購入したユーザーに定期購入申し込みを促すメニューを設置した個別のリッチメニューを配信
  • 会員ランクが上がったタイミングでブロンズ会員ユーザーに特別なリッチメニューを配信
ソーシャルPLUS:リッチメニューAPIによるリッチメニューの個別配信

リッチメニューAPI利用のメリット

  • 会員情報のアップロードが不要で、会員情報とのタイムラグが発生することなくリッチメニューを配信できます。
  • コードの専門知識を持たないスタッフでもメッセージマネージャー上でAPIリクエストのコード(curl コマンド)を生成できるため、API実行ツール(Postmanなど)で実行する、もしくは生成したコードを開発者へ共有しAPIを実行することで配信が可能です。
  • 会員情報のアップロードなどターゲティングの手間が省けるので、マーケターやLINE運用担当者にはクリエイティブ面の改善に注力ができます。

※注意事項:API実行をするにあたり、自社サーバーでの実装が必要となります。

リッチメニューAPIを使ったリッチメニューの配信方法

ここでは、PostmanというAPI実行ツールを利用してリッチメニューAPIを実行し、個別にリッチメニューを配信する方法をご紹介します。この方法で自社サーバーでの実装前に担当者ベースで試すことができます。

「LINEログインでID連携済みのユーザー向けにリッチメニューを配信」することを例にとって解説していきます。

1) リッチメニューを作成する

ID連携済のユーザーが利用しやすいようリッチメニューの構成をデザインします。

「LINEログイン」のメニューはワンタップでログインした状態でサイトへ遷移できるのでおすすめです。

リッチメニュー作成例

2) リッチメニューのAPIを取得してAPIキーを取得する

メッセージマネージャーでリッチメニューを作成し保存します。

メッセージマネージャー:「APIで配信」を選択

そのあと、配信方法選択画面にて「APIで配信」を選ぶとAPIのコードが生成されます。

メッセージマネージャー:APIのコード生成

<コードサンプル>

 curl -L -X POST https://msgapi.socialplus.jp/v2/richmenus/{richmenu_identifier}/recipients \
  -H 'Content-Type: application/json; charset=utf-8' \
  -H 'Accept: application/json' \
  -H 'X-API-Key: {API Key}' \
  --data-raw '{
    "provider": "line",
    "recipient": {
      "type": "primary_key",
      "values": ["user_123"]
    }
  }'

上記の赤文字の箇所に変数の指定が必要なため、以下の手順で変更します。

3) APIを実行するためのAPIキー、IDのタイプ、ユーザーのIDを上書きにて書き換え

リッチメニューを配信したいユーザーのソーシャルPLUS ID(またはユーザーID)を特定し取得します。いったん、メモ帳などに貼り付けておきましょう。
またソーシャルPLUS管理画面からAPIキーも取得しておきます。

先ほど取得したリッチメニューAPIのコードの、以下の箇所を上書きします。

  • {API Key}」の箇所にソーシャルPLUSの管理画面から取得するAPIキー指定します。
    以下と仮定します。
    例)「5abecdeabcde123456789x
  • IDのタイプはデフォルトで「”primary_key”」になっているため、ソーシャルPLUS IDでユーザを指定する場合は「identifier」に書き換えます。
  • “user_123”」に配信したい方のソーシャルPLUS IDを、貴社の会員データベースないしソーシャルPLUSの管理画面より取得します。
    以下と仮定します。
    例)「123456789xxxxxxabcdefg

上記三か所を変更すると以下のコードになります。

 curl -L -X POST https://msgapi.socialplus.jp/v2/richmenus/{richmenu_identifier}/recipients \
  -H 'Content-Type: application/json; charset=utf-8' \
  -H 'Accept: application/json' \
  -H 'X-API-Key:5abecdeabcde123456789x' \
  --data-raw '{
    "provider": "line",
    "recipient": {
      "type": "identifier",
      "values": “123456789xxxxxxabcdefg”
    }
  }'

4) APIを実行して配信完了

Postmanにログインし、Workspacesより「Import」のボタンを押します。

POSTMAN:「Import」を押す

「Raw text」のタブを選び、「Paste raw text」のボックスに先ほど生成したリッチメニューAPIコードを貼り付けます。

POSTMAN:リッチメニューAPIコードを貼り付け

「Continue」を押します

POSTMAN:「Import」を押す

「Import」を押します。

POSTMAN:「Send」を押す

APIが実行できる状態になりますので、実行したいタイミングで「Send」を押します。

POSTMAN:APIの実行、配信が成功

APIの実行、配信が成功すると、Responcseにステータスコード 202 Accepted と空の JSON オブジェクト{}が返ります。

これで特定のユーザーに対するリッチメニューが配信できました。

リッチメニュー配信例

Postman:https://web.postman.co/

まとめ

ユーザーの属性や購買履歴など自社の会員情報を活用してリッチメニューを出し分けることは、ユーザーの利便性向上にも繋がります。

お客様のニーズやモチベーションにあわせた柔軟なリッチメニューの配信で顧客満足向上、売上の向上にお役立てください。

「ソーシャルPLUS」について

LINEを活用したCRM・ソーシャルログインサービス「ソーシャルPLUS」では、LINEログインを活用したCV導線の簡略化から、友だち追加の促進、会員情報に応じたセグメント配信に至るまで、ユーザー体験を重視したご提案が可能です。

LINEのMessaging API利用が必要となるリッチメニューのタブ化や出し分け(セグメント配信)などの高度なカスタマイズも、ソーシャルPLUSなら簡単に実現できます。

LINE株式会社の開発・販売のパートナーにも認定されているため、LINE公式アカウントを活用したCRMの導入サポートも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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